姦通罪で訴えられやすいのは不美人?美しさと姦通の関係に垣間見える男の本音 (2/2ページ)
三行半の離縁状(鎌倉・東慶寺蔵)。
その一方で、不美人なら別に離婚しても惜しくないので思う存分訴えられる……そんな露骨すぎる男の本音が、前掲書に記されています。
「……美人に於ても姦通は少ないのではないが、此場合には醜婦の場合と大に異って、其夫人たる人が其美人を失わんことを恐れて、妻の不貞を知りつつも之を訴えるようなことがない、然るにそれがもし醜婦の場合には、平常より疎んじているのであるから……直ちに訴えうる。」
※寺田精一『婦人と犯罪』第八章「容貌の美醜と犯罪」より。
同じ罪でも美しければ見逃されるなんて、いくらなんでもあんまりですが、そもそも妻のある男性が独身女性と不倫をしても罪に問われない、という刑法自体がそもそも理不尽な男女差別であり、戦後「姦通罪」は廃止されたのでした。
終わりに以上、「美人は何かと有利(許されやすい)」という実に身もふたもない話ですが、罪を裁くのは人間ですから、往々にして法の執行にも主観が入り込んでしまうもの。
(※そういえば「イケメン無罪」なんて言葉もありました)
※ただし許されるのはイケメンに限る。
誰もが公正に扱われる社会が理想なのは言うまでもありませんが、なかなかそうもいかない人間の業深さを垣間見せられます。
※参考文献:
井上 章一『京女の嘘』PHP研究所、2017年1月7日
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