高層ビルの47階から落下した窓清掃作業員の奇跡の生還(アメリカ)

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高層ビルの47階から落下した窓清掃作業員の奇跡の生還(アメリカ)
高層ビルの47階から落下した窓清掃作業員の奇跡の生還(アメリカ)

image credit:Google Maps

 奇跡というものはごくまれに起こりうる。誰がいつ奇跡を起こすか、その発生確率は神のみぞ知る世界だ。

 エクアドル人のアルキデス・モレノ(49)の身に起こったことはまさに奇跡だった。ニューヨーク、マンハッタンのアッパーイーストサイドにある超高層ビル、ソロービルの窓拭きをしていたモレノは47階から落下してしまう。

 およそ150メートルもの距離から落下した彼は奇跡的に助かったのだ。
・47階からの落下

 それは2007年12月7日の出来事だった。その10年後、モレノは、テレビドキュメンタリーシリーズ、「モーガン・フリーマンの時空を超えて」に出演し、怖ろしい試練がどのように起こったのか明らかにした。

朝、目覚めて車に乗り、ニュージャージーから出勤した。その日の現場であるビルに到着し、エレベーターで最上階の47階まで行って、窓の清掃用ゴンドラに乗り込んだんだ。

ゴンドラが下がり始めたとき、支えていたケーブルの一本がいきなり切れた。僕は、慌てて足場をつかんだが、もう一本のケーブルも切れた


Man falls 47 Stories and lives to tell about it.

・重傷を負うも奇跡的に一命をとりとめる

 モレノは150メートルから落下したが、乗っていたゴンドラのおかげで、奇跡的に命はとりとめた。救急救命士によって病院に運ばれたが、モレノは12月24日(17日間)まで昏睡状態だった。

目覚めたとき、妻がそばにいてくれた。今は、やっと歩けるようになり、すべてがもとに戻ったが、医者には、まさに奇跡だと言われた

 モレノは10ヶ所骨折していて、脊柱を損傷、肺もつぶれ、20リットル以上の輸血が必要だった。

 3階から落下して助かる確率は50%、10階以上ではほぼ絶望的だという。だが、これが奇跡かどうかは確信はないし、いまだになにが起こったのかわからないとモレノはいう。


Surviving a 400ft Fall | Weird Or What?

・ゴンドラに一緒に乗っていた弟は助からなかった

 実はこの時弟のエドガーも一緒に落下している。だが弟は助からなかった。

エドガーが死んだのは大きな痛手だ。僕たちは紙一重の運命だったのに。とてもいい奴だった。弟をこの仕事に引き込んだのは僕だった。まだ若くて本当にいい奴だったのに。

神は僕を助けてくれたが、どうして僕だったのか?何か理由があるのか?神に訊きたい。前進し続けるチャンスをもう一度与えられたということなのかもしれないが...


・落下の原因はゴンドラの整備不良

 事故調査の結果、ゴンドラがきちんとメンテされておらず、さらに電動で動く新しいケーブルが、ちゃんと屋根に固定されていなかったことがわかった。

 更に安全用のハーネスを装着せずに、モレノがゴンドラに乗り込んだことも悲劇につながった。これは、彼が装着を嫌がったのか、屋根に掃除用具が残っていたので、仕事を始める前にもう一度戻って、装着するつもりだったのかどうかはわからない。

 のちにモレノは補償金をもらって、妻と3人の子供とともにアリゾナ州フェニックスへ引っ越した。温暖な気候が、骨折の予後にはいいとのことだ。

 驚くべき回復を果たしたモレノは現在、リハビリを続けながら慈善団体で働いている。教会のフードパントリーのための資金を集めなどだ。

References:express/ written by konohazuku / edited by parumo
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