【 中身は悪い? GDP 】 1~3月期 速報。消費・設備投資・輸出 が 減少。しかし、輸入が減ったので、【2.1%成長】した謎とは? (2/6ページ)
■【くせ者の「純輸出」とは?】
最後の「純輸出」が、くせ者です。なお、「純輸出」=「輸出」-「輸入」です。
「輸出」が増えると、「純輸出」が増えます。「純輸出」が増えるとGDPが増えます。
逆に、「輸入」が増えると、「純輸出」が減ります。「純輸出」が減るとGDPが減ります。
その逆は、「輸入」が減ると、GDPが増えることになります。「輸入が減ると、GDPは成長」です。
■【GDPの成長のために、輸入を減らす?】
「GDPの成長のためには、輸入を減らした方が良い。」ということになります。
はたして、そうでしょうか?
原油や、液化天然ガス、衣類、通信機をはじめとして、様々、日本は輸入しています。
これらの輸入を減らすと、生産の原材料が減って、生産は低下しそうです。
衣類の輸入が減れば、衣類の消費の低下につながりそうです。
■【GDP統計の性格】
他にも、謎めいた要素があります。それは「民間在庫変動」です。
筆者は30年以上前に、慶応大学の経済学部に入学しました。
早い段階でマクロ経済学で「GDP」を学びます。
「在庫が増えると、GDPが成長? 売れ残りが増えて在庫が増えると、成長 とは何事?」
という感想を持ちました。
「売れ残って、在庫が増えた」ではなく、
「将来売るための商品を、早めに生産した。つまり先行投資だ」と考えるということです。
GDP統計は、過去からの連続的な比較をする指標でもあります。
世界格国の経済規模を比較する指標でもあります。つまり、簡単に、中身の構成を変えるわけにもいきません。
ひとつの国の経済規模を見る指標にはなりますが、「景気の良しあし」をダイレクトに示す指標とは言い切れません。
そこで、非常にダイレクトな景気の良し悪し指標として「日銀短観」があります。