同棲中の家に「彼ママが泊まりにきた理由」 (2/3ページ)
ぴぴ子:おお! 「おふくろの味」をマスターして彼ママを攻略する作戦ね。
すなお:そのはずだったんですが、私ほんとに料理が苦手で。お米を洗剤で洗ったり、“隠し包丁”の意味がわからなくて本当に包丁を隠したりして、彼ママにたくさんダメ出しされちゃったんです。
ぴぴ子:すなおちゃん……それはあんたが悪い。
すなお:えっ⁉
ぴぴ子:それで、彼ママによる花嫁修業はどうなったの?
すなお:ゴールデンウィーク最終日は「卒業試験」で、課題料理のボルシチを作ることになりました。
ぴぴ子:そんな最終日切なすぎる! って、なんでロシアの家庭料理なの?
すなお:あれ、言ってませんでしたっけ? 彼ママは日本語がとても上手なロシア人なんですよ。普段は彼パパと2人でモスクワに暮らしています。
ぴぴ子:ロシア人だったの!? 戦闘力が未知数……。
すなお:ほんと、彼ママに怯えて過ごした10日間でしたよ。寝る前に「おやすみなさい」って自室に戻ったら、彼ママがドアの向こうから聞こえるように「Спокойной ночиも言えないなんて、失礼な子!」って言われるし。
ぴぴ子:Сп……え?
すなお:ロシア語で「おやすみなさい」らしいです。
ぴぴ子:言えないに決まってるわ!!
すなお:ほかにも、ドアの向こうで彼に私の愚痴を言っているのが聞こえたんですけど、ロシア語だったので意味はわかりませんでした。
ぴぴ子:でも“悪口”ってことだけはわかるから、女って不思議☆ そういえば、最終課題のボルシチはうまく作れたの?
すなお:それが、最終試験前夜、急に彼ママと彼が大声でケンカをはじめたんです。