「仮面ライダーJ」「ウルトラセブン」90年代特撮を席巻した怪優・神威杏次監督作、映画『ハートボイルド・フィクション』が公開支援クラウドファンディングを実施。 (4/5ページ)
当初、俳優たちの現場手伝いは自主性に任せられていたが、撮影が始まると、その日に自分の出番がない俳優たちまで現場に集結し、慣れないスタッフ作業に名乗りを上げた。予備日もなく、なんとしても撮り終えなければならない状況の中、雨の多かった天候や、雨待ちに伴う日没時間等にも苦しめられながら、監督と俳優たちが一丸となって壮絶な撮影期間を走り抜けた。
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映画のテーマは「愛」と「正義」
オムニバス調に進む前半はややポップな造り、後半はシリアスな展開が待つ感動ドラマ。ハードボイルド映画ではあるが、決して堅くはなく暴力描写もない。「愛とはなにか」「正義とはなにか」のメッセージが提示される感動ストーリー。
漂わせたいのは「郷愁」。
CG全盛、今や作りたい映像が卓上で作れてしまう時代、監督のみならず撮影も担当した神威は「撮っている人間の息が見えるカメラワーク」を常に意識していたという。「AIやCGには作れない。人間にしか撮れない映画があるはずだ。」と考える神威監督らしい、どこか「無国籍風」「昭和の香り」「郷愁」が漂う映画になっている。神威監督が目指すのは70年代の「アメリカン・ニューシネマ」や「ヌーベルバーグ」の匂い、古きフィルムノワールの再興。