語源は都々逸からきている説…「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」~日本のことわざ 恋愛編 その2 (2/2ページ)
それを考えると、このことわざ、どうも都々逸以外のものからきていると考えた方がよさそうです。
何と、発祥は平安時代だった…!実は、このことわざの発祥と考えられる歌が後拾遺和歌集の中にあるというのです。後拾遺和歌集は、平安時代後期に白河天皇の命によって勅撰された和歌集ですが、その中に収められている次の歌がもとになっているというのです。
「音もせで 思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりも あわれなりけれ」
これは、「声にも出さず、内なる思いに燃えて飛ぶ蛍こそ、鳴く虫よりも感慨深いものがあるなあ」と言っている一首ですが、なるほど、そう言われてみれば、まさしく、この歌からきているという説にうなずけるような気がします。

身を焦がす蛍
命のはかなさを象徴する蛍と蝉蛍は卵から成虫になるまで約1年、そして成虫になってからは3~7日しか生きられません。蝉は、成虫になるまで土の中で7年、そして地上に出て7日しか生きることができません。いずれ成虫になってその生を謳歌できる日数の短さから、とてもはかないもののたとえに使われます。
蛍は卵で生まれたときから死ぬまで光りつづけ、蝉は地上に出てから死ぬまで鳴きつづけます。どちらも命を燃やしている姿だと思うと、もののあはれを感じずにはおれませんね。
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