悪魔が蔓延しすぎている。ヘリコプターで上空から町中に聖水を撒く大規模悪魔祓いが実施予定(南米コロンビア)
全世界的に悪魔の活動が活発になっていることは、既に何度かお伝えした。バチカンでは、毎年エクソシズムについての講座を開いているが、今年は他教派からも参加者を募り、悪魔に対抗する方法を模索している(関連記事)。
だが、バチカンの動きは後手に回ってしまっているのか、状況がよくなる気配は見られない。
南米コロンビアの港町、ブエナベントゥラでも同様の状況である。こうして手をこまぬいてはいられない、と、ルーベン・ダリオ・ハラミージョ・モントヤ司教は判断した。なればこそ、自分の管轄する司教区を一気に聖めることにしたのだ。
そうして司教が考えついたのは、ヘリコプターを使って上空から町中に聖水を撒く、という方法なのである。
・町が悪に侵略される
ブエナベントゥラでの悪魔の活動は、おそらくは他の多くの地域と同じように、治安の悪化という形で表れている。
この港は、アメリカへドラッグを密輸するカルテルの戦略的な拠点となったのだ。
また、今年は暴力犯罪も激増している。今年の1月~5月に殺された人の数は51名であり、昨年の同じ期間より20名増えている。
その中でも最も新しいものは、わずか10歳の女の子が、死体となって発見されたことだ。被害者の叔父が自白し、収監されている。モントヤ司教が聖水散布プランを発表する1週間前のことであった。

・そこで大規模な悪魔祓いを計画
「我々はブエナベントゥラから悪魔を追い出さねばなりません」とモントヤ司教。「これほど多くの犯罪、破壊行為、そして我々の港を侵略するドラッグの密輸によって失われた平和と静穏を、町に取り戻すのです」
つまり、通常は悪魔にとり憑かれた人と一対一で行うエクソシズム(悪魔祓い)を、町全体に対して行う、というわけだ。
司教は、そのためにコロンビア海軍の支援を取り付けた。聖水を散布するため、軍のヘリコプターで町の上空を巡ってもらうのだ。
この計画は、ブエナベントゥラが町の守護聖人を祝う、7月13~14日に行われることになっている。

image credit: Public Domain/Wikimedia Commons
・聖水は足りるの?
とはいえ、ブエナベントゥラはそれほど小さな町ではない。町全体を聖めるに足りるほどの聖水を準備できるのだろうか?
聖水は、カトリック教会であれば、聖堂の入り口に常に用意されている。ヨーロッパ辺りのカテドラルへ行ったことがあれば、このような水盤を目にしたことがあるかもしれない。

信徒は、聖堂に入る際には、この聖水に指を浸してから十字を切ることになっているそうだ。
聖水には、例えば「ルルドの泉」のように、元から神に祝福され聖性を帯びているとされるものもある。このような水であれば、例えば汲み尽くして枯れてしまうようなことがあれば、それきりだろう。
だが、大抵の教会の聖水は、司祭以上の聖職者の祈りを中心とした儀式によって「聖別」されるものなのだ。聖別されたものは、道具や建物であれ、また人であれ、神に使えるための「聖なるもの(人)」とされる。
なので、理論上は、モントヤ司教は手に入る限りの水を聖水と成すことができるのだ。

この大規模エクソシズムで本当に悪魔が立ち去るのか、あるいはその2日間をどこかに潜んでやり過ごし、また戻ってくるのか、結果はまだわからない。モントヤ司教も「試みる」という発言をしている。
だが、結果次第では、今後のキリスト教会が悪魔と対決していくに当たっての、一つの手段となりうるかもしれない。
また、これは教会が悪と戦うやり方であって、警察や政府も、それぞれのやり方で悪や貧困と戦うことが求められるだろう。
References: Oddity Central / Wikipedia など / written by K.Y.K. / edited by parumo