不妊治療に自分の精子を使って受精させていた80歳の医師が免許剥奪。その数50~100人(カナダ)
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職権乱用という言葉では片付けられない、衝撃的な事件がカナダで起こったようだ。
カナダ・オタワ出身の不妊治療医、バーナード・ノーマン・バーウィン(80歳)が、複数の患者に自分の精子を受精させたとして医療免許を取り消されたのだ。
バーウィンは1970年代からこのような行為を繰り返していたとみられ、さらに自分の精子だけでなく誰のものか分からない精子を治療に使ったこともあるらしい。
そのため治療を受けた女性だけでなく何世代にも渡って続々と間接的な被害者が誕生しており、その数は50人から100人にものぼるという。
・不妊治療クリニックで自分の精子を患者に与えていた医師
Doctor accused of impregnating patients with own sperm
バーウィンに対する疑惑が持ち上がったのは2013年、治療を受けた患者が「子どもたちと父親のDNAが一致しない」と訴えたのだ。
それを受けて、バーウィンは2ヵ月間、医療行為を停止。さらに別の患者が同様の訴えを起こした後、2014年に医療行為から自発的に退いている。
その上で6月25日、フィジシャンズ・アンド・サージョンズ・オブ・オンタリオ大学の懲戒委員会は、バーウィンが「職業上の非行」を犯したとして医師免許を取り消した。
規制当局によると、バーウィンに関する調査がスタートしたのは2016年。1970年代までさかのぼって調べたところ、オンタリオ州にある少なくとも2ヵ所の不妊治療クリニックの患者に対して不正行為が行われた。
これまでに分かっているところでは、バーウィンが意図的に誤った精子を与えて女性らが出産した後、50人以上の子孫が誕生。そのうち11人がバーウィンと遺伝子的に一致したそうだ。

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・「修復不可能な損害」を引き起こしたと医師免許を剥奪される
6月25日の懲戒委員会で読み上げられた陳述書には、バーウィンが彼自身のまたは誰のものか分からない精子を患者に使用した13のケースが記載されていた。
当日、バーウィンは現れなかったが、弁護士を通して意義を唱えることはなかったという。
懲戒委員会のスティーブン・ボドリー氏は、
あなたの行動によって患者とその家族に甚大な影響を与え、何世代にも渡る修復不可能な損害を引き越し、信頼を裏切った
などと弁護士を通してバーウィンに伝えたそうだ。

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・不妊治療医が生物学的な父親だと知って「汚染された」気分に
バーウィンのお陰で取り返しのつかない事態に陥っている人は多いが、そのうちの一人、レベッカ・ディクソンさん(28歳)は3年前に真実に気付いた。
レベッカさんはこの件について、
自分がセリアック病(全身性の自己免疫疾患)だと診断されたときに、バーウィンが生物学的な父親だと知ったわ。DNA検査も受けて確認したの。知ったときはとても恥ずかしく、自分が汚染されたような気持ちになったし、家族にも負担をかけると申し訳なく思った
とコメントしている。
懲戒委員会は医師免許を取り消すとともに、30日以内に約88万円の罰金の支払いを命じたとのこと。また複数の患者による集団訴訟も持ち上がっており、今後の行方が注目されるんだ。
References:Unilad / CBC / YouTubeなど / written by usagi / edited by parumo