７月４日の公示と７月２１日投開票が決まった参議院選挙。比例代表制という選挙制度では、まず党としての票数を稼ぐことが大切と、各党は毎回参議院選挙にはタレント議員を口説いて出馬させることでお馴染みだ。

　モーニング娘。の元メンバー市井紗耶香（３５）が立憲民主党から参院選比例代表に立候補することを正式に発表した。国民的アイドルであった彼女も今や４児の母。６月２６日に行われた会見では、「現役のお母さんが政治の世界に少なすぎる。これからの日本を支える子どもたちのために頑張ろうと思い、政治の世界に飛び込むことにしました」と政界進出の理由を語った。

　さらに、「当選できたならば、子育て支援に関する政策を中心に主張していきたいと思っています。育児、教育、家族のために総合的に政策に取り組むべきだと思っています」と母親目線で現在の政治の問題意識について意見した。

　２０１６年の参院選では、元ＳＰＥＥＤの今井絵里子（３５）や元女優の高樹沙耶（５５）など、参議院選挙には毎回著名人が立候補している。はたして今回の参院選にはどんなタレント候補者が出馬するのだろうか。

　市井と同じく、立憲民主党からの出馬を表明しているのは元格闘家の須藤元気（４１）。

　格闘家引退後は学生レスリング日本代表の監督やパフォーマンスユニット「ＷОＲＬＤ　ОＲＤＥＲ」での活動、俳優など幅広いジャンルで活躍してきた須藤。以前から政界に興味があったと明かす須藤だが、飲食店オーナー、そしてプロスキューバダイバーの立場から食の安全や海洋プラスチックゴミ問題といった環境問題を訴えていきたいと会見で語った。

　また、「格闘技を通じ、憎しみでは相手を倒せないことを知っている。不安と対立を煽る外交政策ではないものを実現させるため、前向きに政治に取り組みたい」と自身の経験を活かした政治活動への意気込みも語っていた。

　続いて出馬の可能性があるとささやかれているのが、以前から政界進出が噂されていたロンドンブーツ１号２号の田村淳（４５）。

　番組の企画で青山学院大学を受験し、不合格となったものの、その後、個人的に慶應義塾大学法学部の通信教育課程に入学している。政治番組への出演も多い田村だが、ついに出馬への気持ちを固め、準備を進めているのでは？　と言われている。

「早ければ今回の参院選で出馬と噂されていましたが、現在、相方の田村亮（４７）が反社会的組織への闇営業したことで謹慎中です。悪影響を考えて出馬を辞退するか、相方の裏切りに愛想を尽かしていよいよ出馬するのか、注目ですね」（芸能記者）

　陸上・十種競技の元日本チャンピオンであり“百獣の王”の異名を持つタレントの武井壮（４６）も政界進出を狙っていると言われている。

　２０１６年に行われた自身がＭＣを務める『戦え！スポーツ内閣』（ＭＢＳテレビ）開始時の会見では、「いつかこの番組からリアルに大臣が生まれないかな……」と政界進出への意欲ともとれる発言をしてスタジオを盛り上げた武井だが、ここ最近は情報番組の出演も増え、武井のコメントが話題になることも少なくない。

　実際、スポーツを通して身についたリーダーシップや「１日に４５分しか寝ない」、「毎日３時間トレーニング」をする、といったストイックな性格が政治家に向いている、と武井を評価している人もいるという。

■有力候補とされる貴乃花＆ＳＰＥＥＤ上原多香子も!?

　続いて最も有力な出馬候補とされるのが元大相撲親方の貴乃花（４６）。日本相撲協会を離れ、完全にフリーとなった貴乃花は「引退後も相撲と関わる仕事をしたい」と発言していたが、貴乃花への参院選出馬の要請は後を絶たない。

　アントニオ猪木（７６）など過去にもスポーツ選手が出馬したケースは少なくないことからも、出馬は考えられない話ではない。特に東京五輪を来年に控えた今、スポーツ界の人間は重宝されると考えられている。

　本人は政界進出を断っているものの、５月に行われた「貴乃花道場設立記念パーティー」には小渕優子元経産相（４５）や遠藤利明元五輪相（６９）をはじめ、複数の自民党議員が参加していたことが報じられている。

　さらに自民党が行動に出ているだけでなく、貴乃花自身も政界進出を見据えていると思わせる行動に出ているのだ。

「貴乃花さんはＣＭ出演を極力断っているといいます。現在、ふるさと納税サービスの『ふるなび』のＣＭに出演していますが、出馬するとなればＣＭは流せなくなり、多額の賠償金を払うことになります。ＣＭ出演を断っている理由としては、政界進出を狙っていると考えるのが自然ですよね」（広告代理店関係者）

　一部で出馬の噂をされているのが元ＳＰＥＥＤの上原多香子（３６）。

「舞台作家で夫のコウカズヤ（３９）のツイッターが大炎上し、脚本・演出を担当していた劇団をクビとなってしまいました。現在は収入源もなく、今回の騒動で夫婦共々イメージダウンとなり、次の仕事もなかなか決まらない状態です。イメージが悪い上原ですが、起死回生を狙っての政界進出するのではと、一部ではささやかれています。上原と今井絵理子はプライベートでも仲が良いといいます、信頼のおける今井が政治の世界で活躍する姿を目にしている上原ですから、出馬を検討している可能性もあります」（民放局ディレクター）

　７月４日の公示で、思わぬサプライズ出馬はありえるのだろうか!?