石原さとみ『Heaven?ご苦楽レストラン』得意の高飛車キャラに巻き込まれる快感

日刊大衆

石原さとみ『Heaven?ご苦楽レストラン』得意の高飛車キャラに巻き込まれる快感

 レストランを舞台にしたドラマには名作が多い。2019年夏クールのドラマにも、そんなヒット作の予感がする1本がある。7月9日にスタートする、石原さとみ(32)主演の『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)がそれだ。ただしこのドラマ、王道の「おいしい料理を作り、店を繁盛させる」展開とは少々異なる、“ひねくれ系”のようだ。

 舞台となるレストラン「ロワン・ディシー」は、繁華街からも住宅街からも遠く離れた、墓地の中にある。しかも「オーナーが食べたいときに食べたいものを作る」という、ホスピタリティよりオリジナリティが最優先の店だ。

 これだけでも、とんでもない展開を予想するに十分。そして謎のオーナー、黒須仮名子(石原さとみ)に振り回されるレストランのスタッフは、福士蒼汰(26)に志尊淳(24)のイケメンをはじめ、段田安則(62)、勝村政信(55)、岸部一徳(72)と芸達者ぞろいだ。

 まずオーナーの尻ぬぐいをさせられる伊賀を演じるのが、福士蒼汰なのだが、連続テレビ小説あまちゃん』(NHK)の“ずぶん先輩”でも、素晴らしい振り回されキャラを演じていた。このドラマでも、クールなポーカーフェイスをおおいに歪ませてほしいところである。

 そしてもう一人のキーマンである志尊淳は、天然キャラの川合太一を演じる。彼が2.5番手にいる安心感たるや。有能な小姓キャラを確立しつつある志尊は、どんなストーリーでも柔らかく受けて面白く回す。現在24歳、この年齢にしてすごい包容力を持つ俳優である。

 このドラマは、1999年から2003年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載されていた、佐々木倫子の人気漫画が原作。佐々木倫子の漫画はHTB開局50周年ドラマとして『チャンネルはそのまま!』が2019年2月にドラマ化され、好評を博したところだ。

■石原さとみが『校閲ガール』以上にやりたい放題

 佐々木倫子が描く主人公に共通しているのは、「実力よりやる気と自信が上回る」だ。『チャンネルはそのまま!』の主人公、雪丸花子も、「バカ枠」でテレビ局に合格しながら、知識のなさ経験のなさをパワーに変え、おおらかさを武器に個性を発揮していく。その姿は見ていてヒヤヒヤもするが、私たちが忘れていた“能天気の勝利”を思い出させてくれる。難しく考えず、やれば何かが変わるのだ、と。

『Heaven?』の主人公、黒須仮名子もやりたいようにやり、従業員を平気でトラブルに巻き込んでいく。実際にいれば大迷惑な無責任オーナーだ。しかし、常に空気を読むことを求められる時代だからこそ、このぐらい好き放題な主人公に爽快さを覚えるのかもしれない。

 そして、それを演じるのが石原さとみだ。彼女のド派手衣装の着こなしや高飛車ぶりは、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』や『高嶺の花』(ともに日本テレビ系)で証明済みだ。あらゆる年代の男性をひと束にして手のひらで転がすような不思議な包容力と、絶妙なユーモアセンス。それを備えた石原さとみの「大阪のオカン」レベルな我が物顔と、彼女を盛り上げる5人のスタッフたちのヘンなテンションとチームワークが、火曜日の夜、私たちをどう巻き込んでくれるのか。期待大のドラマである。(田中稲)

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