異星人探しが始まってるけど、もし本当に見つかっちゃったらどうするの?未知との遭遇に関する大規模調査が開始される
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人類は現在、異星人との遭遇を図るため、様々な試みを行っている。NASAなどの宇宙機関は探査機を打ち上げ、地球外生命体の痕跡を探している最中だし、異星人にメッセージを送る国際非営利団体もあれば、異星人のメッセージを解読する史上最大の民間科学プロジェクトも発足した。
だがもし本当に未知との遭遇をしてしまったら、人類はどうするべきか? この難問になかなか答えを出せない科学者たちは、民主的手法に訴えることにした——一般人の意見を聞いてみることにしたのだ。
イギリスSETI研究ネットワークは、王立協会が7月1~7日まで開催している「夏の科学博(Summer Science Exhibition)」で、異星人とのコンタクトに関する世論調査を実施することにした。
「彼方からのメッセージ(A Message from Afar)」というこの調査、公的な機関によるこの類のものとしてはおそらくこれまでで最大規模だという。
科学博に行けなくても、誰でも参加できるので興味があれば回答してみてほしい。本文の最後に日本語訳をつけて掲載しておいたよ。
・来るべきコンタクトに備えて国際的ルールが必要
スコットランド、セントアンドルーズ大学のマーティン・ドミニク氏によれば、今のところ、地球外文明からの呼びかけに対して人類がどのように答えるべきなのか国際法上の定めはないという。
故スティーブン・ホーキング博士は生前、異星人に地球人の存在を知らせるべきではないと主張していたが、必ずしも全員がこれに賛成しているわけではない。
たとえば今年、SETIインターナショナルという団体が、元素の周期表に関するシグナルを宇宙へ向けて発信しようと計画している。だが、何もこれが初めての試みというわけではない。
1974年には、プエルトリコにあるアレシボ天文台から、「アレシボメッセージ」と知られる地球の生命についての内容を含む電波が25000光年先にある星々へ送られた。
仮に本当に人類が異星人と遭遇してしまった場合、その影響は科学者だけでなく地球上で暮らす全員に及ぶ。ならば、どうするべきかを科学者だけで決めていいものではないはずだ。
だからこそ、ドミニク氏らは大勢の人の意見を聞きたがっている。そして本調査で集められた意見は、未知との遭遇が本当になされたときの国際的な手続きを策定する指針となることだろう。
「きちんと国際法に準拠した法的に拘束力のある枠組みを作っておくことは当然でしょう。このことを科学者目線から引き上がることについては大いに賛成です。もしメッセージに返信せよというのが世論なのだとしたら、それは政治的な決定です。科学者だけで決めるべきものではありません」とドミニク氏は話す。

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・地球外文明は見つかるのか?
先月、ブレークスルー・リッスン計画に携わる天文学者らは、地球から160光年内にある1000以上の星系から人工的なシグナルが発せられていないか聞き耳を立てた結果、何も聞こえなかったことを発表した。
しかし、天の川だけでも3000億もの星々がある、とドミニク氏は指摘する。ブレークスルー・リッスンで調査されたのは、ほんの一握りの星だけだ。
その結果だけで、やはり異星人は存在しないのだなどと、とてもではないが結論を出せるような状況ではない。

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・正確な情報を伝える難しさ
イングランド、リーズ・ベケット大学のデータ解析の専門家であるジョン・エリオット氏は、SETIによってすぐさま本物の異星人からのシグナルが見つかったと発表されることはないと話す。
受信された信号が非常に複雑なものだということに専門家はすぐに気がつくかもしれないが、その内容を理解するには数週間あるいは数ヶ月と時間がかかるだろう。
異星にある機器から発せられた電磁気的なノイズも地上波の放送も、簡単に宇宙にもれて信号となるが、遠方にあるここ地球で立てられている耳のためのものではない。
「ロゼッタストーン(象形文字解読のヒントになった石板)やカンニングペーパーに頼るわけにもいきませんからね。それは映像かもしれないし、ただのコミクズということもあります」とエリオット氏は話す。
だがSNS全盛の時代においては、フェイクニュースや陰謀論の洪水のせいで、何が真実なのかについて混乱を引き起こす恐れがある。
そうした信号を時間をかけて解読したというのに、特に新しく言えるようなこともなかった。となれば、情報の真空は推測によって埋められることだろう。そして憶測や噂が広まることになる。
今回の調査は、こうした事態を避けるために、信頼できる情報を提供する一番良い方法を考えるヒントにもなるだろう。

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・さあ、アンケートをやってみよう!
せっかくなので我々もこの調査に参加しようじゃないか。
まずはネット上に開設された以下のページを開こう。質問項目は英語なのだけど、日本語で訳したので参考にしてほしい。
回答内容によっては他に分岐した質問が表示される。また、分岐の質問はアンケートサイト上で必ずしも順番に表示されないので注意しよう。
アンケート特設サイト:A Message from Afar

1.「彼方からメッセージ(A Message from Afar)」展に参加しましたか?
□はい □いいえ
2. 地球外知的生命体を探索することには価値があると思いますか?
□はい □いいえ
3.地球以外にも生命はいると思いますか?
□はい □いいえ
⇒3.で「はい」と回答した人のみに表示される設問
それはどんなものだと思いますか?(複数選択可)
□単純(バクテリアなど)
□知的生命体(人間やイルカなど)
□人間以上に高度
4.地球以外にも生命がいるかどうか、知りたいと思いますか?
□はい □いいえ
5.もし地球外知的生命体からのシグナルが発見されたら?
□興味なし
□ニュースを見る
□この話題についてSNSでコメントや投稿をする
6.地球外知的生命体のニュースを見てどう感じる?
(コメントを記入)
7.知的生命体に関して信頼できると思う情報源はどれですか?(複数選択可)
□主要なニュース局
□専門的な科学者からの直接的な引用
□政府の公式声明
□その他
⇒5.で「SNSでコメントや投稿」を選んだ人のみに表示される質問
どのようなコメントをすると思いますか?
□科学的な証拠に基づくもの
□憶測も含むもの
⇒さらに「憶測も含むもの」を選んだ人のみに表示される質問
異星人からのシグナルを解読できたというニュースがなかった場合、あなたの憶測に基づいたコメントは拍車がかかってしまいますか?
□はい □いいえ
8.地球外知的生命体ではなく単純な生命が発見されたとしたら、どう思いますか?
□あまり興味ない
□同じくらい興味を持つ
□もっと興味を持つ
9.地球外知的生命体からもしメッセージを受け取ったら我々は応答すべきですか?
□応答すべき
□応答すべきではない
⇒9.で「応答すべき」を選んだ人のみに表示される質問
何と応答しますか?(コメントを書き入れる)
10.地球外知的生命体からメッセージを受け取っていなくても、地球人の側から宇宙へ発信して行くべきだという意見があります。あなたはどう思いますか?
□反対。メッセージの発信は禁止するべき
□メッセージの発信者やその内容についてルールや法律が必要
□誰でも自由に宇宙にメッセージを発信して構わない
⇒10.で「ルールや法律が必要」を選んだ人のみに表示される質問
メッセージの発信者や内容は誰が決めるべきだと思いますか?
(コメントで記入)
11.地球上にある多くの送信機から宇宙へ向けて信号が送られています。こうした機器の使用を止めればテレビの受信やナビゲーション機器に影響が出ますが、それでも止めるべきだと思いますか?
□はい □いいえ
12.他に何かご意見があれば、自由にお聞かせください。
(コメントで記入)
13. あなたについて教えてください。
□小学生
□中学生・高校生
□大学生
□教師
□科学者
□退職者
□その他
回答が終わったら画面下の「SUBMIT」ボタンを押して送信だ。
References:How should we respond to alien contact? Scientists ask the public | Science | The Guardian/ written by hiroching / edited by parumo