運動なんてしたくニャい!太りすぎた猫をルームランナーで運動させようとしたところ、全力死んだふり(アメリカ)
気づけば体重が激増。あわててジムに行ってはみたものの初日で挫折・・・なんてケースは人間界でもありがちな話だが、今回は猫のお話だ。
アメリカ・フロリダ州在住の猫のライラは、はからずも運動をせざるを得ない状況に追い込まれていた。
食事制限をしてもなお、なぜか体重がどんどん増えていく彼女のために飼い主がエクササイズを提案。この日のノルマはトレッドミル(ルームランナー)だ。
だがしかし肝心のライラのほうにはやる気なぞみじんも無い。なのに動くベルトに乗せられた彼女は体で意思表示をするハメに。
それはペットの奥の手中の奥の手。つまりは「死んだふり」である。
Fat Cat Plays Dead To Avoid Exercise
・体重を元に戻すため運動するライラ
フロリダ州ゲインズビル在住のリー・フェリンデンさんの愛猫ライラは、エクササイズに励んでいる。増えすぎた体重を元に戻すためだ。
今年6月半ば、危機感を抱くフェリンデンさんがライラと訪れたのは、フロリダの獣医学専門大学の「ファットキャンプ」。ここで専門家の指示を仰ぎながら運動プログラムをこなすのだ。
・秘技「死んだふり」からの甘えで拒否
さっそくスタッフがライラをトレッドミルに乗せる。
だが肝心のライラのほうにその気はないようだ。
飼い主の意図とはうらはらに、ゴロンと横になって死んだふり。
さらには腹見せで甘える始末。
だもんでトレッドミルは速攻停止。ライラのあからさまなやる気のなさと愛らしさに圧倒されたスタッフはとりあえずモフるほかない。
ライラかわええ!!かわええけど・・・それじゃダメなんだ・・・
なんともいえない気分になるフェリンデンさん。彼は焦っていた。
実はライラはつい最近まで普通体形だった。だが最近急に太り始め、原因は獣医もわからずじまい。体重だけがハイペースでどんどん増えているのだ。
・今までは標準だったのに手術後に激増?
かつてのライラは野良猫で、子猫の頃にフェリンデンさんに拾われた。
当時のライラは餓死寸前までやせ細っていた。そのせいか、飼い猫になった後も食べ物にかなりの執着をみせた。
そこでフェリンデンさんは食べ過ぎるライラの栄養管理に心を砕き、食べ物にも気をつけていた。おかげで普通体重を保っていたという。
だが最近、このゲインズビルに引っ越してきて避妊手術をした後ライラの体に劇的な変化が起きた。標準だった体重がとんでもないペースで増え始めたのだ。
・検査しても健康。疾患も無し?
1年以上かけて複数の獣医を巡り、検査も受けまくった。だが、厳重な食事制限にもかかわらず一カ月におよそ500グラムのペースで体重が増加。その原因もわからないままだという。
「みなさんが思いつく限りの検査をしました。でもライラは医学的には健康で、これといった疾患もありません」
・死んだふりじゃ減量など無理!
愛猫の体重増加を何とか食い止めたい。そこで望みをかけているのがこうした運動療法だ。
現在、ライラは厳しい食事療法と毎日の散歩に加え、週一でこの「ファットキャンプ」に通っている。
「私は運動量の増加が良い効果をもたらすと期待してるんです。でもライラが死んだふりを続けるようなら減量なんて進みませんよ!!」
いたずら好きなライラは歩くどころか大の字でリラックス。歩行をうながすスタッフの声も聞こえないふりで通す。
本当は何もかも承知で遊んでるかもしれぬ。ほんのちょっとやる気を出せば、うまい具合に進みそうなんだけどどうすりゃいいのやら。
・猫もやるときゃやる!でライラ始動
ライラの動画は一気に広まり「ライラ可愛すぎw その気持ち痛いほどわかる!」「人間もあるあるだわー」「運動が良いってのはわかってんだけどね」と人気を博した。
が、この共感を裏切るかのように、その後のライラはやる気を発揮!
トレッドミルでも歩くようになった。
さらに水中まで歩いてるよ。
当初、周囲の専門家たちは「ライラに何かさせるなんて無理」とあきらめていたが、この2つの運動のおかげで1kg近くも減量したという。
できなかったジャンプもできるようになった!
動けることに手ごたえを感じ始めたのか、運動を続けるようになったライラ。今では、少しずつでも頑張っている彼女にファンが声援を送っている。
猫だってやるときゃやる。しかも与えられた運動をこなすんだから偉すぎる。
てなわけで万年ダイエット挫折がちな身としてはライラさんを見習って動かなきゃ!と思う今日この頃。とりあえず来年の夏を目標にだな・・・
References:unilad / youtubeなど /written by D/ edited by parumo