一代で帝国を築き上げた、社長のジャニー喜多川氏が亡くなったことで、ジャニーズ事務所は変革を迫られている。

「ジャニー氏の姉のメリー喜多川副社長の娘で、ジャニー氏の姪にあたる、藤島ジュリー景子副社長が次期社長に就任するのは間違いないでしょう。ただ、嵐やＴＯＫＩＯを担当していたジュリー副社長は今後は現場を取り仕切るのではなく、一線からは身を退くことになりそうです。 代わりに今活躍しているトップのジャニーズタレントたちが、若手ユニットやメンバーのプロデューサーになっていくことになると聞こえてきていますね」（芸能プロ関係者）

　７月９日発売の『女性自身』（光文社）では、松本潤（３５）は嵐のコンサートの演出や構成を担当しており、リハーサルでは自分の代役を立てて全体から細部まで確認して、コンサート全体を取り仕切っていると報じている。ジュリー副社長も、松本の才能を評価し、今後は裏方としても成長していってほしいと考えているという。

　そんな松本が今、最も目をかけているのが、昨年５月にデビューしたＫｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ（キンプリ）だという。 キンプリのデビュー曲『シンデレラガール』を絶賛していた松本だが、実際に昨年夏のキンプリのコンサートに足を運び、終了後はメンバー全員を食事に連れていき、コンサートの改善点などをレクチャーしたという。

　キンプリメンバーの中でも特に松本と関係が深いのが平野紫耀（２２）だ。松本がメインキャストを務めたテレビドラマ『花より男子』の続編として昨年放送された『花のち晴れ～花男　Ｎｅｘｔ　Ｓｅａｓｏｎ～』（ともにＴＢＳ系）に、平野が出演したことをきっかけに、２人は“師弟関係”になったと、『女性自身』では伝えている。

「松本は、忙しい合間を縫ってのドラマ収録現場に足を運び、平野に演技指導をしていたといいます。平野は“松本くんに弟子入りしたい”、とも発言しているそうですが、２人はプライベートでも飲みにいく仲になり、松本はいつも熱心に仕事のアドバイスをしているそうです。松本は嵐の活動休止後は、本格的にジャニーズ事務所内でプロデューサーとして活動していくのではないでしょうか」（前出の芸能プロ関係者）

■元ＳＭＡＰの中居＆木村がキスマイのプロデューサーに!?

　今春で、座長を務めるミュージカル『Ｅｎｄｌｅｓｓ　ＳＨＯＣＫ』が１７００回公演を達成するなど舞台での実績も豊富なＫｉｎｋｉ Ｋｉｄｓの堂本光一（４０）がＨｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰのプロデュース担当になるという話も出ているという。

「Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰは、これまで松本が演出などを見てきましたが、今後は光一に任せることになると聞こえてきています。 実際、今年の１月には、光一がお忍びでＨｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰのライブを観に行き、メンバーにアドバイスをする姿がありましたね。

　また、関ジャニ∞の横山裕（３８）も裏方としても頭角を現してきています。最近では関西ジャニーズＪｒ.の指導役にも抜擢され、プロデュース業にも精力的に動いています。ジャニーズＷＥＳＴやなにわ男子といったユニットをよくメディアで目にするようになってきましたが、これも横山の力があってこそ、とも聞こえてきています。関ジャニ解散の噂を耳にすることもありますが、横山はこれからも関西ジャニーズの指導役として重宝されていくでしょうね」（女性誌記者）

　２０１１年にデビューしたＫｉｓ－Ｍｙ－Ｆｔ２（キスマイ）については、元ＳＭＡＰのチーフマネージャーで、稲垣吾郎（４５）、草なぎ剛（４５）、香取慎吾（４２）とともにジャニーズ事務所を退所した、Ｉ女史派と言われているが、ジャニーズに残留した中居正広（４６）はキスマイの兄貴分と言われている。

「キスマイのフロントメンバーではない４人に注目して『舞祭組』をプロデュースしたのは中居です。中居がジャニーズ残留を決めたのは、ジュリー副社長と敵対しているＩ女史派であるキスマイを守る意図があったからとも言われていて、中居はキスマイのことをとてもかわいがっています。中居がバラエティ番組での対応やトークスキルをキスマイにレクチャーすることもあるでしょうから、中居はキスマイのプロデューサー的役割を果たしているとも言えそうです。

　それに、中居は現在『ジャニーズアイランド』の社長に就任した滝沢秀明（３７）からも慕われていて、芸能事務所やテレビ局との関わりの深い中居を、滝沢は相当頼りにしているようです。今後は中居が裏方として活躍することが増える可能性もあります。加えて元ＳＭＡＰの木村拓哉（４６）が歌や演技を教えていくことになったら、ファンとしては最高に嬉しいですよね」（前同）

　ジャニー氏の薫陶を受けたタレントたちの頑張りにより、第二幕が始まろうとしているジャニーズ事務所。「トップタレント総プロデューサー計画」はその一番の目玉になるだろう。今後に注目が集まる。