「今はダメなことが多い」取り巻く環境に戸惑い? 20年周年迎えるNON STYLE、令和を代表する漫才師に (2/4ページ)
ダウンタウンさんとか、さんまさん、ナインティナインさんみたいに、20代で覇者みたいになれると思って始めたんです。理想通りではなかったけど、20年近くこの世界にいれるっていうのは上出来中の上出来だと思っています。それと同時に、芸能界、芸人の世界っていうのがこんなに狭く小さい、つまんないものになっちゃったなっていう不満も持っています。
—— 芸人を取り巻く環境が変わってしまったということですか?
井上:デビューした頃とは明らかに変わってしまったことが多くて。昔の芸能界って女、酒、金とか、もう少し派手な世界だったんですけど、今はそれが全部無い。ガキの頃はそんな世界に、華やかやな、かっこいいなと思って憧れの目を持っていたんですけど、ちょっと寂しいなって。今は不倫はダメ、これはダメ、ダメなことばかり。いいこととダメなこと挙げたらダメなことの方が圧倒的に多い時代になってしまって……。
—— お笑いに対するモラルも強く問われる時代になりました。
井上:最近だと、「お前」って言葉すら使えなくなってきているんです。言葉の制限も増えてきたし、学もなくて、ダメ人間だからって、お笑いの世界に入ったのに、今はお笑いが一番真っ当なこと求められている。そこが理想とちょっとかけ離れている印象です。
石田:僕は自分が憧れた人がいて、その人を追いかけてこの世界に入ったんですけど、今、その憧れた人たちと一緒に仕事ができて、何のあれもないですね。結婚できて家も買うて何の問題もない(笑)。もともと理想として抱いていたものが僕は低いんで。今の暮らしは余裕でかつての理想を越えていますからね。
—— お二人は芸人にならなければ何をしていたと思いますか?
石田:普通に就職していたと思います。もともと板前ですし。
井上:教職の免許取りたかったから、ひょっとしたら勉強し直して、教員免許取ろうとしていたかもしれないですね。
—— 結構、現実的で真面目な回答ですね。
井上:いや、真面目じゃないです。真面目じゃないのにこの世界が真面目にしているというか……。この世界に入って人間の作りを真面目にせざるを得なくなっているんです。