「2012年夏の甲子園」松井裕樹のスライダーに立ち向かった光星学院 (2/2ページ)

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それでもエース・金沢湧紀が踏ん張り、桐光打線を無得点に抑えていた。試合は完全に投手戦となっていた。

 しかし、その均衡がついに破れる時が来る。8回表、光星打線はようやく疲れの見えた松井をとらえ2死ながら一、三塁とすると、ここで打席に入ったのが3番・田村だった。内角直球にやや差し込まれながらも、フルスイング。打球はゴロで三遊間を突破し、待望の先制点が光星に転がり込んだのである。なおも2死一、二塁から4番・北篠が左中間への2点適時二塁打。光星自慢の3.4番のバットが奪三振マシーンの攻略にようやく成功した瞬間だった。そして試合はそのまま3‐0で光星の勝利に終わる。だが、敗れたとはいえ強打の光星打線から最終的に15奪三振をマークしたのは底知れぬ松井の実力、そして意地の片鱗でもあった。

 この後、光星学院は準決勝も勝利し、決勝戦へと進出。そこに待ち受けていたのは予想通り、春選抜決勝の再戦となる大阪桐蔭だった。だが、松井を攻略した打線は最速153キロを計測した相手エース・藤浪の右腕の前に沈黙し、14個もの三振を献上、わずか2安打を放っただけの0‐3の完封負け。雪辱を果たすことは叶わなかったのだった。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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