７月２０日に、雨上がり決死隊の宮迫博之（４９）とロンドンブーツ１号２号の田村亮（４７）が、「謝罪会見」を開いたことを発端に、芸能プロダクションと所属芸能人の雇用問題にまで発展し、芸能界を揺るがし続けている一連の闇営業問題。

　各テレビ局でも連日のようにこの問題を取り上げているが、その中でも気を吐いているのが、坂上忍（５２）がＭＣを務める、フジテレビ昼の情報トークバラエティ番組『バイキング』だろう。

「宮迫と亮の会見、その後の所属事務所の会見や、ダウンタウンの松本人志（５５）や極楽とんぼの加藤浩次（５０）の言動などを、『バイキング』のレギュラーで、同じ事務所に所属するフットボールアワーやブラックマヨネーズがどのように語るのか、また他の事務所の芸人がどうコメントするのか、という興味が視聴者を引きつけています。あの謝罪会見以降、視聴率も調子がよく、『ヒルナンデス！』（日本テレビ系）や『ひるおび！』（ＴＢＳ系）を抜いて、同時間帯の視聴率でトップをとる日も少なくありません」

　８月１日の放送では、同日に記者会見を行った、亮の相方・田村淳（４５）の発言をピックアップ。

淳は「（亮は）事務所との交渉の場につくことについて悩んでいるようだった。僕は交渉してほしいと言っているが、結果は本人に任せている」「亮とは毎日電話で話している」といった、亮の近況や所属事務所の対応について語った。

　淳の記者会見を受け、坂上は、「ぶっちゃけ初動で失敗してると思うんですよ。だからって取り戻そうとしたってしょうがないし。今もう周りの人たちも口をつぐみ始めてるじゃないですか。だったらそのままにして、ちょっと時間いただいてまとまって“こうなりました”って言ったほうがいい」と発言。

　ところが、この坂上の発言に、木曜レギュラーの薬丸裕英（５３）は、「だったらもう（マスコミも）取り上げなくていいんじゃないの」と切り出し、「興味があるかもしれないけど、芸能プロダクションの内部の話でしょ」と、テレビをはじめとするマスコミが会社の事情に踏み込むのは、やり過ぎではないかと指摘した。

　しかし、そこで坂上は「でも視聴者の方々はその内部のことが一番知りたいわけでしょ」と皮肉交じりに、薬丸のコメントに反論したのだ。

■番組内容は坂上が決める

「薬丸さんのコメントに、『バイキング』のスタッフは凍ったと思います。実は、坂上さんは“わざわざ『バイキング』で取り上げる必要がない”という類の発言を本当に嫌がるんです。というのも『バイキング』で取り上げるニュースは、すべて坂上さんが決めているからです。

　放送日前日に、プロデューサーやディレクターが翌日の放送で取り扱う可能性のあるニュースをいくつか用意して、坂上さんに判断をもらいに行くんです。そこで坂上さんが選んで決める、という流れ。坂上さんが自分で決めたニューストピックですから、薬丸さんのコメントは坂上さんの判断やセンスを否定するようなものなんです。過去には小籔千豊さん（４５）が、こういった発言をしてしまい、結果的に番組から卒業しています」（制作会社関係者）

　昨年９月、火曜レギュラーの小籔は『バイキング』を降板後、ＡｂｅｍａＴＶの生放送で「（自分の発言に対し）坂上さんが明らかに嫌な顔をしているときがある。心が折れるときがある」と告白している。

「坂上が小籔さんに対してだんだん冷たくなっていったと、番組関係者からは聞こえてきていますが、その発端となったのが、小藪さんが“わざわざ番組で取り上げる必要がない”といったニュアンスの発言をしたためだともっぱらです。坂上は小籔さんがコメントする際に明らかにムッとした顔になったことも少なくありません。

　だから、薬丸さんが今回、“取り上げなくていいんじゃないの”という発言をしてしまい、“ヤックンもヤバいんじゃない？”という声も一部では出ていますが、それは大丈夫でしょう。坂上さんと薬丸さんは、３０年以上前から芸能界を生き抜いてきた同士のような関係です。坂上さんは昨年４月の『直撃！シンソウ坂上』（フジ系）の初回２時間スペシャルの際、“（薬丸とは）若い時はあんまり仲良くなかった”としながらも、“でも、お互いこの年齢まで生き残っている相手を見ると素直に尊敬できるようになるんです”とコメントしていました。

　今や、『バイキング』を辞められては困るほど、坂上さんにとって薬丸さんは大切な存在でしょう。だから、坂上さんが薬丸さんの発言に一瞬、ムカッときたとしても全然問題ないでしょう。でも、あれが薬丸さんじゃなければ、即クビもありえたと思います……」（前出の制作会社関係者）

　何かと話題になる『バイキング』だが、坂上の“王様”体制は今後も続きそうだ。