2020年公開の映画『TOP GUN MARVERICK』のトレイラーをマニア的に考察!

劇場公開が2020年に決まり公式トレイラーも公開された『TOP GUN MARVERICK』。
前作『TOP GUN』が1986年の公開なので34年ぶりの続編となる。
主役のマーベリックを演じるのは前作と同じトム・クルーズ(Tom Cruise)だ。
その公式トレイラーがマニアの間で話題となっており、そのポイントを登場順に検証してみたい。
01:フライトグローブは?
トレイラーの冒頭、低空飛行のスーパーホーネットのコクピットビューより。
グローブをしていないのが気になるかもしれないが、素手で操縦するパイロットもいないわけではない。
それよりもスティックがスーパーホーネットではなくレガシーホーネット(F/A-18)のもののように見える。こういう機体もあるのだろうか。
02:空母のハルナンバー
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
画面に登場する空母の甲板の番号(ハルナンバー)がない。
トレーラーだから?
03:マーベリックの階級
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
現段階で最大のナゾがこれ。
エド・ハリスとの会話で大尉(CAPTAIN)ということが分かるが、アメリカ軍では昇進リストに乗らなければ一定期間で退役を余儀なくされる。これは法律で決まっていることだ。
つまり前作『TOPGUN』が34年前だとするとマーベリックはとうの昔に退役していなければならない。
まさに「人生の謎の1つ」だ。
04:ヘルメットのJHMCS
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
現在アメリカ海軍のスーパーホーネットは「JHMCS(Joint Helmet Mounted Cueing System)」を全機採用している、これはHGU-55Pフライトヘルメットに取り付けるモジュラーディスプレイでパイロットは各種の情報や暗視映像などを視界内に配置しながら操縦できる。
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
(出典:https://jhmcsii.com)
本来であればこのSF風味の強いバイザーがついたヘルメットでなければならないはず。
05:フライトジャケットのパッチ
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
このG-1フライトジャケット背面のパッチから日本と台湾の国旗がなくなったと一部で話題となった。
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
ただ、前作のジャケットはマーベリックの父親がベトナム戦争当時に着ていたもので、今回のジャケットはマーベリックが前作で3機撃墜した記念に作ったものだからこれで間違っていないという考察もある。前作の空戦はインド洋上空なので日本と台湾は関係ない→国旗がないというわけだ。
06:加圧式のフライトスーツ
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
トレイラーには宇宙服のような加圧式のフライトスーツが登場する。
これはU-2やSR-71といった超高高度を飛ぶ機体で使用されるもので、アメリカ海軍にはこれに該当する機体はない。
07:爆装と装備の組み合わせ
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
4機編隊での低空飛行を指揮するシーン。爆装はAIM-9X(サイドワインダー2000)とGBU-24(2000ポンドレーザー誘導爆弾)を各2発。それに増槽とAN/ASQ-228赤外線ポッド(ATFLIR)を懸架している。
AIM-9XやATFLIRを装備していることから機体はF/A-18E/Fのブロック2になるはずだが、そうなると先のJHMCS未装着という点がなおさら奇異に感じられてしまう。
08:F-14トムキャット
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
前作の主役機でマニア以外にも広く名の知られたF-14。しかし2006年にアメリカ海軍から引退しており現在でも飛行可能な機体はイラン空軍が運用しているものだけ。
単なるサービスシーンだろうか。それとも・・・?
細かいことをいえばまだ気になる点はいくつかあるが、重箱の隅をつつくような細かい考察よりも映画として楽しめるかどうかが重要なポイントなのは間違いない。
Screenshot from Paramount Pictures official YouTube channel.
2020年の公開予定とまだ少し先となるが、そのデキには期待したいところだ。
Text: 乾宗一郎 - FM201908