サンドウィッチマン、ブレーク真っ最中に事務所移籍しても大成功した“いくつかの理由” (2/2ページ)
サンドウィッチマンの2人は、既にM-1優勝や「キングオブコント」準優勝(2009年)など実力は十分、円満退社をした後も、宮城県の「みやぎ夢大使」(現・「みやぎ絆大使」)など10以上の役職につき、ローカル番組のレギュラーや地方営業のオファーを絶やさなかった。
加えて、一躍称賛を浴びたのが2011年に起きた東日本大震災への対応だ。被害の大きかった宮城県気仙沼市で、ちょうど地震を経験したこともあり、2人はすぐに「東北魂義援金」を立ち上げた。テレビが報道一色の中、ラジオでショートコントを披露し、被災地に笑いを届けつつも、全国に募金を呼び掛け、集まった義援金は現在で4億円をも超える。今もなお、東北バスツアーなど、支援活動を多く続け、お笑い以外の活動を継続しながら、中村氏の方針のもと面白いネタを生み出し続ける努力を欠かすことはない。事務所の看板であるサンドウィッチマンの好感度が上がる一方であり、バーターを出さなくていいなど制作側にも優しいことで、グレープカンパニーの名も業界内に知れ渡っていった。
そうした理由もあり、2018年の「好きな芸人」ランキング(日経エンタテインメント!)では、調査開始以来首位を譲らなかった明石家さんまを抜いて1位に輝き、投票理由も「ネタが面白いから」が9割を占めた。キャラクターやコント内容も過激なものに走ることはなく、安心してお茶の間で楽しめる笑いを届けているのだ。
自らが事務所を立ち上げ、ギャラ配分はタレント6:事務所4と本人たちがテレビで公表したほど明朗、社長は自分たちが抜擢した昔から仲の良い人物で、他の所属芸人のほとんどが彼らに恩を持つ。世間からの好感度も上々。自身が働きやすい環境を作り出してきたわけだ。
笑いの追求と社会貢献、両方に対しての努力と継続を欠かさず、道は自分たちで切り開く。サンドウィッチマンが事務所から独立しても成功している理由はそこにあるようだ。