咀嚼音が許せず激昂“危険人物扱い”されていた41歳男性、病気と判明 共感の声が続々? (2/3ページ)
デロールさんは「ミソフォニアのような見た目では分からない症状を持つ人が、社会生活に受け入れられるには、周りの理解が必要」と語り、現在ミソフォニアで苦しむ人々への理解を深める活動に取り組んでいるという。
この記事を受けネット上では「私は指をポキポキっと鳴らす音がダメ!」「唇をパッと開く音を聴くと気が狂いそうになる」「ガムを噛む音やリンゴをかじる音、鼻をすする音に怒りが抑えられないんだ」など、デロールさんと似た感覚を持つ人の声が集まり、中には「母親とは一緒に食事できない」「ビニール袋の音が苦手で、職場で変なやつ扱いされて笑われている」など社会生活の苦労を語るネットユーザーも散見された。
しかし現在、あえて人の咀嚼音を聞き快感を覚える、ミソフォニアとは正反対の感覚「ASMR」が注目を集めている。
海外の健康サイト「Health」は同年6月6日の記事で「ASMRの仕組み、それらの感覚の背後にある科学」と題し、特集している。
同記事によると、ASMRは2010年に作られた「Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)」という言葉の略だという。咀嚼音や、スライムを手でこねる音、パソコンのキーボードを叩く音などをあえて聞き、快感を得るものだ。同記事では動画やニュースを共有できる海外人気サイト「Reddit」には183,000人を超えるASMRのコミュニティーがあると紹介されている。実際に、YouTubeで「ASMR」と検索すると、いろいろな音を聴くための動画が出てくる。2000万回超の視聴回数を誇る動画もあり、咀嚼音が人気のようだ。こうした動画は寝る前や勉強の合間などに、リラックス効果を得るために聴かれているようだ。
しかし「Health」の同記事によると、米バージニア州のシェナンドー大学の博士は、ASMRはミソフォニアのように、その影響が科学的に証明されたものではないとしている。多くの人が夢中になる感覚には何か原因がありそうだが、研究はまだ初期段階だそうだ。しかしよく言われる「脳のオーガズム」といった興奮よりは、心拍数や脳波の変化からみると、人になでられたりすることで得るリラックス効果に近い作用ではないかとも推測しているという。