G1初優勝!「覚悟」を確信した飯伏幸太が見せていく新日本プロレスの新しい世界 (1/2ページ)

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G1初優勝!「覚悟」を確信した飯伏幸太が見せていく新日本プロレスの新しい世界

 新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』最終戦が12日、東京・日本武道館で開催され、Aブロック代表の飯伏幸太と、Bブロック代表のジェイ・ホワイトが決勝戦で激突。ジェイは11日に決勝進出を決めると飯伏を呼び込み、マネージャーの外道とともに痛めている左足首をイスで滅多打ちする暴挙。昨年はタマ・トンガ、バッドラック・ファレの暴走を、ハロルド・ジョージ・メイ社長が強権発動で止める場面が見られたが、G1という舞台はヒールレスラーであっても個々の実力で勝負する場とされてきた歴史があり、乱入や介入はご法度とされていた。決勝前日の襲撃など、とんでもない話である。

 しかし、飯伏幸太はどんなことをされても諦めなかった。

 決勝当日、ジェイはこの日、柴田勝頼を裏切ってバレットクラブ入りを果たしたばかりのKENTAも含めて、フルメンバーを率いて入場。KENTAはG1開幕戦で、飯伏と対戦し飯伏はこの試合で左足首を痛め敗れている。だが、レッドシューズ海野レフェリーが厳格な対応を見せて、バレットクラブ勢を控室に引き戻させてから試合はスタート。途中、唯一セコンドにつくことが許された外道も試合に介入したことから、控室に戻されている。セコンドがいなくなったとはいえ、飯伏同様、連敗スタートから連勝を築き上げ、決勝に進出したジェイの成長は著しいものがあり、インサイドワークに飯伏の立体的な技が封じられてしまう。試合が終盤になると、レフェリーが場外へ倒れた隙に再び外道が登場したが、これを乗り切ると、最後は渾身のカミゴェが決まりカウント3。飯伏が初優勝を飾った。

 「みなさんで乾杯しましょう」

 試合後、フラフラになりながら会見場に現れた飯伏は、乾杯用に置かれたビールを集まったマスコミやカメラマンに配り、自ら乾杯の音頭を取って一気飲み。余程嬉しかったのだろう。リング上ではあれだけ苦手としていたマイクで、「僕が言うことじゃない。でも僕に言う権利が回ってきたので言わせてもらいます。新日本プロレスをみんなで大きくしていきたいです」と自分の気持ちをハッキリと伝えて見せた。プロレスを広めたいという気持ちはデビューする前から全くブレていない。

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