平凡な人間が「悪人」に変わるとき (2/2ページ)
著者の片田氏は「こういう上司を私もたくさん見てきた」とつづり、名門国立大学で起きた出来事や、大企業において社長後継者として指名する人といった事例をあげる。
アイヒマン的凡人はすぐ側にいる――本書を読むとそれのことを実感できるだろう。
ただ、それだけではない。注意すべきなのは、自分自身がアイヒマンになっている可能性もある。上を批判することもなく、今の生活が一番大事だということから、非倫理的だと思われることを指示されても淡々とこなしてはいないだろうか。
そうした状況から抜け出すには、自分の頭で考え抜くことが必要だと片田氏はつづる。
思考停止にならず、考えて行動し続ける習慣を身に付ける。それが結果的には自分の身をつながることにつながるのだ。
(金井元貴/新刊JP編集部)