天才テリー伊藤対談「小泉純一郎」(3)原発は今後の選挙の争点になるはず (2/2ページ)
テリー 例えば野党と組むなど、政治面から働きかけていこうなどとは思いませんか。
小泉 私はもう引退したから、政治家活動や政治運動は一切やらない。現場は現役の政治家に任せるつもりで、一歩身を退いているんだよ。
テリー このままだと、安倍さんの任期終了後も、次の総裁は原発推進を踏襲していくような気がするんですよ。それだと、小泉さんが声を大にして訴えても、何も変わらないことになってしまうじゃないですか。政界引退後も小泉さんはものすごく国民に人気があるし、影響力もある、特別な存在なのに。もっとも、細川護煕さんが「原発ゼロ」の公約を掲げて、都知事選に出た時は‥‥。
小泉 「東京都が原発を使わないと言えば、すごく影響があるから」と出馬したんだけど、舛添(要一)さんに負けたんだ。確かにあの時は、「それ見ろ。原発なんか争点にならないんだよ」なんて言われていた。しかし、時の流れっていうのがあるから。あれはもう5年前の話だからね。
テリー となると、原発は今後の選挙の争点になりますか。
小泉 うん。自民党は高をくくっているようだけれど、私はいずれ来ると思うね。