死期が近いゾウが集まる「ゾウの墓場」は実在するのか? (2/2ページ)
■「象の墓場」は実在するか?
今度は大きな動物を見てみよう。
「象の墓場」を知っているだろうか。
象は死期が近づくと群れから離れ、「象の墓場」と呼ばれる場所に行く。そこにはたくさんの象の骨や牙が転がっていて、年老いた象はそこで最期を迎える、というものだ。これが象の死にざまだろうか?
実は、この「象の墓場」は実際にはない。体長7メートル、体重6トンにもなる巨体にもかかわらず、サバンナで象の死体がまったく目撃されなかったことから生まれた伝説である。
象の寿命は70年ほどといわれており、そのため象が死ぬこと自体が珍しい。加えてサバンナではハイエナやハゲタカなど、死体を食べる動物がたくさんいるため、死んだ象は彼らによってまたたくまに骨だけになってしまう。やがて骨も風化し、すべてが土に還る。そのため、人間が象の死体を見ることはなかったのだ。
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『生き物の死にざま』には、このほかにも研究室の中で実験動物として生涯を終えるマウスや、ひっくり返ったまま地面を見つめて絶命するセミ、道路で車にひかれて落命するヒキガエルなど、さまざまな生き物の死にざまと、その死にざまを必然にする生きざまが紹介されている。
死に着目することで生を浮かび上がらせるちょっと変わった生き物の本。命の尊さを子どもに教えるのには最適かもしれない。
(新刊JP編集部)