テリー伊藤対談「大場美奈」(2)自分から謹慎するなんて辛かったな (2/2ページ)
大場 周りはそのまま活動を続けましょう、という感じだったんですけれど、私自身がもう精神的にまいって、家から出られなくなってしまったので、秋元(康)先生に「謹慎させてほしいです」って直談判しました。
テリー 自分から言いだすなんて、そこまで追い込まれていたのか。かわいそうに。
大場 騒ぎが起こったのが11年の9月で、「とりあえず年内(の休業)はお願いします」と伝えて、自分の部屋の鍵を閉めて、完全に閉じこもっていました。
テリー そういう状況だとメンバーが出ているテレビなんかも見られないよね。
大場 1回もつけなかったです。年末特番が多い時期でしたし、みんなが歌ったりCMに出ているのが目に入るだけで嫌でした。
テリー そこまで苦しい中で、よく辞めようと思わなかったね。
大場 正直、心も折れていたのでそれも考えました。でも、4回目のオーディションでやっと合格して憧れのアイドルになれたばかりでしたし、メンバーやスタッフのみんながずっと励ましの声をかけ続けてくれたので、徐々に「また頑張りたい」という気持ちを取り戻すことができました。あと、秋元先生のアドバイスで、12年の1月1日に福島県の「奇跡の一本松」を見に行ったんです。
テリー 東日本大震災が起きて、まだ1年もたってない頃だ。
大場 はい。そこでたくさんの瓦礫や、学校の近くにランドセルや靴が流されたままの状態で残っているのを見て、「自分の悩みは本当にちっぽけだったな」って思い知らされました。
テリー 大場さんよりもっと苦しい人たちが立ち上がろうとしているんだ。そんなことでへこたれていられないよな。
大場 はい、またゼロから頑張ろうと思えましたし、そこからは一アイドルとして強い存在でいよう、と心がけていますね。