実は「爺抜き」もあった!トランプゲーム「婆抜き」でジョーカーを婆(ババ)と呼ぶ理由 (2/3ページ)

Japaaan

最古のジョーカー(1863年)(Wikipediaより引用)

それがどのように宮廷道化師になり、またジョーカーという名前になったのかははっきりとはしていません。

「婆抜き」誕生の歴史

では、それまで婆抜きに該当するゲームはどのように行われてきたかというと、クイーンを1枚抜いて51枚のカードを使って行われました。

クイーンが一枚残る様子を婚期を過ぎた女性に例えて、「Old Maid(適齢期を過ぎた独身女性)」という名前で呼ばれていました。まあ、それを直訳すると婆となるわけで、日本では1907年(明治40年)の『世界遊戯法大全』に、「お婆抜き」と訳されて紹介されています。

「クイン抜き」は能く人の知るところであるが、之と同じ事で、「お爺抜き」といふのがある。こちらは四組の王のうち一枚を取りのけて、最後まで王が合わず一枚取り残された人が負け

と紹介されています。

また、同書ではクインでも王でもないカードを一枚抜いておくゲームを「兵士抜き」として紹介しています。ドイツ生まれのこちらのゲームは負けると悲惨で、負けた者は「黒いピーター」といって顔を黒く塗りたくられたそうです。この粗暴さ、なんとなく、軍隊の中で生まれたような感じがしますね。

結局のところ、圧倒的に浸透していたゲーム「婆抜き」の呼称はそのままに、トランプにジョーカーが誕生して普及したことにより、いつしか最後までジョーカーを持っていた者が負けというルールに転化したようです。

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