今年１月クールに放送された、菅田将暉（２６）主演のドラマ『３年Ａ組―今から皆さんは、人質です―』（日本テレビ系）。

　卒業１０日前に、生徒たちを監禁した高校教師の謎の行動を描くサスペンス・学園ドラマで、３月１０日放送の最終回の平均視聴率が１５.４％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録し、番組公式ツイッターのフォロワー数は２８万を突破するなど、各方面で話題を呼んだ。

　同作では、主人公・菅田の演技だけでなく、生徒役の若手俳優たちの演技にも注目が集まった。

「柔道部所属の食欲旺盛な女子生徒・魚住華を演じた富田望生（１９）は、以前からその演技力が高く評価されていました。『３年Ａ組』出演以降も、４月クールの『白衣の戦士！』や１０月クール放送のドラマ『チート〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜』（ともに日本テレビ系）にも出演。ＮＨＫ朝の連続テレビ小説『なつぞら』でも、その存在感を見せつけました。キャラクターも強烈ですし、デビュー作の映画『ソロモンの偽証』の役作りのため、２か月半で１５キロ太るなど、女優魂は本物。

　また、１２月公開予定の映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』や、『フジテレビ開局６０周年特別企画』として、来年の新春に放送される、元ＳＭＡＰの木村拓哉（４６）主演のドラマ『教場』にも出演予定と、ドラマや映画に引っ張りだこの存在になっています。富田以外にも『３年Ａ組』に出演した女優が、活躍の場を広げています」（制作会社関係者）

　それが、福原遥（２１）、堀田真由（２１）、森七菜（１８）の３人だという。

「３人とも子役出身ですが、それぞれ個性が際立っています。福原は１０歳から１４歳まで、料理番組『クッキンアイドル アイ！マイ！まいん！』（ＮＨＫ教育）で“まいんちゃん”を演じましたが、大人になった今も、当時のまま可愛く、富田と同様にドラマ『チート』に出演予定。他にも『ＺＩＰ！』（日本テレビ系）では９月期の金曜パーソナリティを務めるなど、バラエティ番組でも活躍しています。これまでは子役上がりのアイドルタレントというイメージでしたが、キスシーンもこなすなど、女優として成長し続けています。大物俳優が多い所属事務所ですから、実力がつけば、事務所の先輩たちとの共演も増えていくでしょう。

　堀田はドラマ『べしゃり暮らし』（テレビ朝日系）でヒロインを演じるなど着実にステップアップしています。また、同じ事務所の深津絵里（４６）を尊敬していて、将来は映画を中心に活躍していきたいと思っているようです。深津のように、正統派女優としての活躍が期待できそうです」（前出の制作会社関係者）

　森は、女優だけでなく声優としても注目を集める存在だ。

「森は、新海誠監督のアニメ映画『天気の子』では、２０００人以上のオーディション参加者から、ヒロインの天野陽菜役に抜擢されました。所属事務所は大手ではないですが、実力でさまざまな役柄を勝ち取っています。演技にかける情熱は人一倍強いといいます。

　今、ドラマ界は、綾瀬はるか（３４）、長澤まさみ（３２）、石原さとみ（３２）、新垣結衣（３１）、といった３０代前半の女優が主役を張っている。一方で、２０代後半の世代の女優はややパワー不足といえるかもしれません。その点、まだまだこれからですが２０代前半の富田、福原、堀田、森世代には才能豊かな女優が多く、激戦区。ドラマや映画のキャスティングでも、誰を起用しようか難航するほど。ただ、そういった中で起用される女優というのは実力もあり、今後ますます活躍することは間違いありません。一気に２０代後半の女優陣を食ってしまう可能性も……」（芸能プロ関係者）

　富田、福原、堀田、森だけでなく、ドラマ『３年Ａ組』出身の俳優・女優の活躍に、今後も注目だ！