追悼・安部譲二「場外乱闘」5番勝負(1)タイソンへのインタビュー秘話 (2/2ページ)

アサ芸プラス

以降も地下ボクサー、レストラン経営、キックボクシング解説者、競馬予想屋などを経験する。

 また、実現こそしなかったが、あの力道山に「安藤組に頼みに行くから、ヤクザ辞めてレスラーになれ」とスカウトされたこともあったとか。

 こうした格闘技愛好家の夢がかなったのが90年2月15日号、対談のゲストに不敗のマイク・タイソンを招いたことである。タイソンは東京ドームでのヘビー級タイトルマッチで来日し、その合間を縫っての収録であった。担当編集が述懐する。

「タイソンから与えられた時間はわずかに15分。それでも安部さんが英語に堪能だったのと、ボクシング知識が高かったおかげで5ページが成立した」

 この来日の2年前、安部はニューヨークへタイソンを訪ねたことがある。その記憶がタイソンを饒舌にさせたのだ。

タイソン あんたが会いに来るって聞いて、すぐに「あのクレージーガイか」って思った(笑)。

安部 グ、グ、グ。

タイソン きょうホテルの部屋を出る時も、早く会いたかったもんでズボンをはき忘れてくるところだったんだから(笑)。

安部 オレがホモだってことを知らないのかい?

タイソン うそだろ? 女ともちゃんと、やるべきことはやってんだろ?

 みごとな呼吸である。

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