『クレイジージャニー』打ち切り!? 爬虫類ハンター「ヤラセ疑惑」シーン

日刊大衆

画像はイメージです
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 “ヤラセ”が発覚したTBSの人気バラエティ番組『消えた天才』と『クレイジージャーニー』。

『消えた天才』は、TBSのホームページで謝罪とともに、ヤラセの経緯を説明。9月10日、都内で10月改編説明会が行われ、合田隆信編成局長が「現在、いろいろと精査しています。調査を終了するまでは放送休止。それ以降は未定です」とコメントしている。

 さらに翌11日、8月14日放送の『クレイジージャーニー』2時間スペシャルと、同日深夜のレギュラー枠で、爬虫類ハンターの加藤英明氏(40)が、メキシコに生息する珍しい生物を探し、捕獲するという取材企画において、あらかじめ準備していた生物をその場で発見したとして放送したことについて、TBSは謝罪した。

『消えた天才』と同様に、ホームページで「放送で紹介した生物は6種類ですが、このうち4種類は、番組スタッフが現地の取材協力者に依頼し、ロケの前に準備していた生物を使って撮影していたことが放送後の調査でわかりました」と説明。

 さらに「事実に依拠した番組で事実を歪めたことになり、あってはならないものと考えています。視聴者の皆様、当企画にご出演いただいた加藤英明さん、また、番組にご出演いただいた方々および関係者の方々に深くお詫び申し上げます」と、加藤氏はヤラセ演出があったことは知らなかったと報告している。

 ところが、9月26日発売の『週刊新潮』(新潮社)が疑惑の続報を掲載。

『クレイジージャーニー』にヤラセを通報した男性の発言として「やらせを公表していながら、すべてを明かしていないことに戸惑っています」「TBSが公表した文書では“加藤さんは爬虫類が事前に準備されているのを知らなかった”と言い、加藤さんに対して謝っている。まず、これが嘘」と、TBSのホームページに掲載された文面を断罪している。

「男性にはメキシコで動物商を営む友人がおり、その友人が番組に数種類のトカゲを貸したといいます。中には高価なトカゲもいるため、ロケ中に逃げ出さないよう、その動物商の友人が撮影直前にケージからトカゲを取り出し、“加藤さんが置いてほしいと言った場所”に置いてあげたというから驚きです」(制作会社関係者)

■『放送文化基金賞』対象の放送回でもヤラセ……

『クレイジージャーニー』は、2016年5月放送のリヤカーを引いて世界各地を歩く「リヤカーマン」の回が評価され、優れた番組や個人・団体を放送批評懇談会が顕彰する『ギャラクシー賞』の2016年5月度月間賞を受賞。

 さらに2018年6月には、過去1年間に放送された番組の中から優れたテレビやラジオ番組、個人、グループなどに贈られる、公益財団法人・放送文化基金による『放送文化基金賞』の『第44回 放送文化基金賞 番組部門 テレビエンターテインメント番組』の最優秀賞を受賞している。

「しかも、受賞の対象となったのが、加藤氏と写真家のヨシダナギ氏が出演した、2017年8月16日放送のゴールデン2時間スペシャルなんです。ヤラセを謝罪したTBSのホームページでは、過去10回の放送で事前に準備していた11種の生物を公表しています。その中には、受賞対象の放送回も含まれています」(前出の制作会社関係者)

 この日の放送は、加藤氏がアフリカ・カメルーンへ行き、希少な爬虫類をハントするという内容。川の中に潜んでいた“カエルの王様”だという巨大な「ゴライアスガエル」を手でつかみ上げ、加藤氏は鬼気迫る笑みを浮かべた。また、ボートで移動していた加藤氏が突如ダッシュで川から草むらへ走っていき、「ニシアフリカコビトワニ」というワニを見事にキャッチし、大興奮する場面が放送され、スタジオのダウンタウン松本人志(56)、バナナマン設楽統(46)、小池栄子(38)からも賞賛の声が上がった。

 TBSのホームページを確認すると、この日の放送で事前に用意した生物として「ニシアフリカコビトワニ」「ゴライアスガエル」の2種の名前が掲載されている。

「2017年2月9日と16日の放送回では2週にわたって、加藤氏のマダガスカルでの爬虫類ハント旅に密着しています。9日の放送では野生ではなかなか見ることができない『ヘサキリクガメ』を発見し、個体を抱きかかえて大興奮する加藤氏の姿、16日の放送では5か月しか生きられないという、枝に乗っかった『ラボードカメレオン』を発見し、大喜びする加藤氏の姿がありました。

 このカメレオンは体調10センチほどの小さな個体でしたから、専門家の加藤氏だからこそ発見できたのだと思っていました。ところが、この『ヘサキリクガメ』と『ラボートカメレオン』も事前に準備した生物だったと、TBSの発表で明らかになりました」(前同)

 TBSで働く放送作家は話す。

「走行中の車の中から小さな生物を発見するという人間離れした動体視力と、ターゲットに向かって一目散にダッシュし、手づかみで生物を捕獲したのち、この上ない笑顔を浮かべる、という生物をこよなく愛する加藤氏のファンは非常に多い。

 加藤氏は『クレイジージャーニー』への出演をきっかけに『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)や『池の水ぜんぶ抜く』(テレビ東京系)など、多くの番組に出演するようになりました。そんな加藤氏もヤラセに加担していたとなると、他の番組も起用を控えるでしょうし、研究者としても今後は懐疑の目で見られかねません」

『週刊新潮』の取材に対し、加藤氏は「クレイジージャーニーの件ですが、取材はお受けしていません。TBSまでお問い合せください」と回答している。

 9月22日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演したダウンタウンの松本は、ヤラセ問題が発覚した『クレイジージャーニー』について言及。

 共演者の落語家・立川志らく(56)が、9月30日からスタートする新番組『グッとラック!』(TBS系)で司会を務めることにからめて、「僕はちょうどTBSが1本なくなるんですよ」と『クレイジージャーニー』の打ち切りを匂わせるようなコメントをしている。

『クレイジージャーニー』はヤラセ発覚後から現在まで放送を休止している。松本の言うように、このまま番組は終了となってしまうのだろうか?

 TBS、そして加藤氏が何か言及するのか、動向に注目したい。

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