恋愛リアリティショー『バチェラー・ジャパンシーズン３』（ａｍａｚｏｎプライムビデオ）のエピソード６が、１０月４日に配信された。ついに田尻夏樹（３１）さんが、バツイチ子持ちであることをバチェラー・友永真也氏（３２）に告白したが、見事にバラを受け取った。そうきたか……！

　しかし田尻さんはその問題は別として、相手に選ばれないであろうと、ほぼ断言できる。なぜなら、友永氏はデート中に、彼女から目を反らしがちだからである。田尻さんの色気たっぷりの上目遣いを持て余しているのだ。そして、今回は完全に田尻回になると思っていたのに、意外な別の見どころがあった。筆者が勝利者の第一候補として挙げていた濱崎麻莉亜さん（２２）の、挙動不審な行動である。

　自ら手作りした、友永氏とおそろいの指輪を左手の薬指につけ、ことあるごとにジッと見つめる。そしてライバルの野原遥さん（２８）たちにヒラヒラと見せびらかす。その姿に戦慄が走った。彼女は指輪の呪縛にかかっている……！

　あの指輪は確かに友永氏とおそろいだが、指輪を作ったのは濱崎さん本人であり、友永氏から送られたものではない。が、どうやらデートに誘われない間、濱崎さんがあの指輪を心の支えにしすぎて、「バチェラーからもらった指輪」と記憶のすり替えをしてしまったようにさえ見えたのだ。濱崎さんは、指輪を作ってしまったことで独占欲が暴発し、思い詰めたのではなかろうか。純粋さゆえの狂気をかいま見た気がした。

　また、筆者はエピソード４で岩間恵さん（２５）失速と書いてしまったが、どうやらそれどころか、友永氏はもう岩間さんに決めているのではないか、とエピソード６を見て察した。それほどグループデートでの友永氏のふるまいが、明らかに「岩間スペシャル」に見えたのだ。

　乗馬でも、あえて岩間さんの馬に一緒に乗る。そしてツーショットで、岩間さんの手をにぎにぎしながら「（岩間さんが）夢に出てきた。内容？　ここでは言われへん！」。あのデレデレ具合、恋する男の素のテンションである。明らかにこれまでと温度の違いを感じたのは、筆者だけではないはずだ。

■水田さんと野原さんはなぜダメ？

　しかも、他のメンバーには発動する聞き上手さと金八アドバイスモードが、岩間さんに限って出ない。それどころか、いきなり「実際（俺のこと）どう思ってる？」である。それは、ここまで放置されていた岩間さんのセリフである。瞬間、心の中で彼女は叫んだに違いない。「アンタにその言葉そのまま返すわ！」と。指原莉乃（２６）は友永氏の言葉を「作戦」と言っていたが、いやいや、あの流れでは岩間さんがとまどうのも、しょうがないってもんである。

　水田あゆみさん（３０）と野原さんも確かに強いが、友永氏の彼女たちへの対応は「姉御肌の女性がふと見せる弱さを理解するオレ」的な自己陶酔に見えなくもない。中川友里さん（２９）は、金髪のパリピな外見と素直な発言のギャップがかわいく、ダークホースとして注目していた。が、自分のことをナカガワ、ナカガワと言いすぎるところがどうも引っ掛かり、応援する気が失せてきている。

　今の時点では、岩間さんの勝利に見えるが、次エピソードの予告に「俺も……今日バラ渡されへん」という気になるシーンが。あれは誰に向けて言っているのか？　もしかして岩間さん？　ああ、１０月１０日よ、早く来い。すっかりハマってしまった。バチェラー、恐るべし！（田中稲）