3ヶ月ものサバイバル生活!江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【二】 (2/4ページ)

Japaaan

最早みかんも食い尽くし、魚も釣れたり釣れなかったり、何も口に出来ない日も多くなってきた一同は、絶望から一転、誰もが希望を取り戻しました。

「よし、上陸(あが)ろうぜ!」

とるものもとりあえず錨を下ろし、伝馬船(てんません。上陸や脱出に用いる小型ボート)を出して様子を見ることになりました。

「……誰が残る?」

みんな一刻も早く陸地を踏みしめたい思いに駆られ、もうボロボロで、いつ沈むとも判らない船の中で留守番などまっぴらごめんです。

さりとて、船を無人にしては流されてしまうリスクもある……さんざん悩んだ結果、流されたら流された時だと覚悟して、7人全員で上陸することにしました。

船を座礁しないギリギリまで浜辺に近づけて錨泊、それぞれ大事な品だけ持ち出して伝馬船に乗り込むと、一目散に陸地目がけて漕ぎ出します。

「いやぁ、伝馬船を焚きつけにしなくて良かったのぉ(笑)」

「生で魚を食って、腹を壊したのも無駄じゃアなかったわい(笑)」

「ほれ、喋ってばかりおらんで早う漕げ、もっと漕げ(笑)」

みるみる陸地が近づくにつれ、誰もが笑顔と活力に満ちあふれていき、とうとう長右衛門たちは島への上陸を果たしたのでした。

もう少し、あと少し(イメージ)。

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