ゆきりぬ、ンダホ…相次ぐYouTuber起用は若者がテレビを視るようになった証拠!?

アサ芸プラス

ゆきりぬ、ンダホ…相次ぐYouTuber起用は若者がテレビを視るようになった証拠!?

 このところ、人気YouTuberがバラエティ番組に出演するケースが増えている。

 10月7日放送の「中居くん決めて!」(TBS系)には、横浜国立大卒の美人YouTuberとして100万人超のチャンネル登録者数を誇る「ゆきりぬ」がゲスト出演。スタジオでは中居の横に座り、アシスタントの女子アナさながらの存在感を発揮していた。彼女は7月に放送された同局の「東大王」にも出演しており、インテリYouTuberとしての地歩を固めつつあるようだ。

 また小中学生に高い人気を誇る7人組YouTuberの「フィッシャーズ」は、9月28日の「オールスター感謝祭’19」(TBS系)にメンバー4人が出演したほか、10月5日放送の「変装かくれんぼ ハイド&シーク」(TBS系)には巨漢と笑顔で人気のンダホが出演。ロケ現場となった横浜・八景島シーパラダイスでは来場者が口々に「ンダホだ!」と驚きの声をあげ、知名度の高さを示していたのである。

「10月7日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ系)では、人気YouTuberの写真を見て名前を当てるというクイズを出題。ここでネプチューンの原田泰造が『はじめしゃちょー』、いとうあさこが『HIKAKIN』、霜降り明星のせいやが『フィッシャーズ』、粗品が『東海オンエア』を正解するも、最後のゆりやんレトリィバァは《水溜ま男、水溜ボーイズ、水溜り兄弟…》などと間違えたあげく、『水溜りボンド』を正解することができませんでした。これには409万人の登録者数を誇る水溜りボンドもさぞやガッカリしているかと思えばさにあらず。片割れのカンタは『ネプリーグ問題として出れたの本当に嬉しい!!すごい!!』とツイートし、なんと9万件ものいいねを集めたのです」(テレビ誌ライター)

 こういったYouTuberの起用について、才能の宝庫であるYouTuberから次代のテレビタレントを発掘するのが狙いであり、「テレビがYouTuberを侵食している」と警戒する声も少なくない。だが、番組制作陣の狙いは、別のところにあるというのだ。テレビ誌ライターが続ける。

「9月29日には千葉・幕張メッセでのイベントに7000人のファンを集めた水溜まりボンドですら、一般的なテレビ視聴者にはまだ無名な存在なのが現実。彼らをテレビに担ぎ出しても、既存視聴者の興味を惹くかどうかは疑問です。むしろ制作側の狙いは、いずれも100万人単位の登録者数を誇る人気YouTuberを出演させることで、彼らのファンをテレビに向けさせること。そしてツイッターの反応を見ていると、彼らのテレビ出演に反応したファンが相当な人数いることがわかります。世間では《若者のテレビ離れ》が喧伝されていますが、実は若者も意外にテレビを視ており、そこにYouTuberという新しい顔ぶれが加われば、テレビを視る習慣を固定化できる可能性は十分に高いのではないでしょうか」

 今後もバラエティ番組に見知らぬ美人が出演していたら、実は人気YouTuberだったというケースも増えていきそうだ。

(金田麻有)

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