男女3人殺害の裏にあった“2つの異常性癖”…「自殺サイト殺人事件」、犯人の人格形成の背景は【社会を震撼させた死刑囚たち】 (2/2ページ)

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 逮捕後、収監された拘置所では男の性癖を受けて、「白色スクールソックスは禁止」というドレスコードができるほどであったが、なぜ、「白い靴下」に異常な執着を持つようになったのか男自身にも分からず、精神鑑定で分析しても本人が納得する結果は出て来なかったという。

 しかし、死刑の判決が下された後に東海学院大(臨床心理学)の教授が1年以上に渡り接見し、男から送られてきた手紙や生い立ちなどを辿っていたところ、一つの答えが見えてきた。

 それは男の父親の存在だったという。

 父親は警察の白バイ隊員であり、男は正義の味方である父親を心から尊敬していたとみられる。その強い思いがまず、「白ヘルメット」への執着という形で具現化される。幼稚園の頃は、郵便配達員の白いヘルメットに興奮し、小学低学年の時には、教師が履く白い靴下でなくスニーカーに興奮したという。

 だが、小学4年生の時、父親は男の首を絞め上げ暴力を振るうようになったという。教授は「尊敬していた父親から虐待に近い暴力を受けたことで、男が人を窒息させることで自分を父親に同一化させるようになったのだろう」と分析した。

 2009年、死刑確定から2年という異例の早さで死刑は執行され、男は40歳でこの世を去った。この事件をきっかけに自殺サイトは規制が強化されることとなった。

 何らかの悩みを抱え、自殺を考える人たちを言葉巧みに誘い出し、自らの欲望を満たすことに利用した男の行動は卑劣そのものであった。しかし、その常軌を逸した行動は、「他人の窒息」と「白い靴下」に欲情するという幼少期の辛い経験が性癖となって表れてしまった衝撃的な事件でもあった。

記事内の引用について
大阪地方裁判所第6刑事部判決より
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/567/034567_hanrei.pdf
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