溝端淳平『スカーレット』でハンパイケメンから脱却か

日刊大衆

溝端淳平『スカーレット』でハンパイケメンから脱却か

 連続テレビ小説スカーレット』(NHK)ではヒロインの喜美子(戸田恵梨香/31)が17歳となり、大阪で奮闘する日々が続いているが、ここのところ注目されているのは酒田圭介を演じる溝端淳平(30)だ。圭介のどこが話題になっているのか、10月26日の放送を振り返りその理由を考えてみよう。

 喜美子のもとに、信楽にいる幼なじみの照子(大島優子/31)から手紙が届く。そこには恋に揺れる照子の想いがしたためられていた。そんな矢先、喜美子が働く荒木荘の住人で医学生の酒田圭介が帰宅したのだが、どうやら彼も恋をしてしまったようで……。

 このドラマ、実は大きな展開がない。前作『なつぞら』は100作目ということで、過去の朝ドラヒロインが総登場し、なかなかドラマティックで華々しい印象があった。言い方を変えれば、それだけに『スカーレット』はとても落ち着いていて見やすい作品に思える。実はこの「落ち着き」を生んでいるのが、荒木荘の住人、酒田圭介を演じる溝端淳平なのだ。

 2006年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のグランプリ受賞をきっかけにデビューしたイケメンも、気づけばもう30歳。すでに中堅俳優と呼べる年齢に達した。07年のドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)や、2008年の『赤い糸』(フジテレビ系)が初期の代表作だが、近年は主演作『立花登青春手控え』(NHK BSプレミアム)が人気シリーズになるなど、役者としての地位も確立している。

 いわゆる「脇」に徹することができるのも溝端の魅力で、阿部寛主演のドラマ『新参者』シリーズ(TBS系)の松宮役など、ハマり役も多い。また『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)では長くMCを務め、こちらも好調。バラエティもいけちゃう器用な俳優というイメージが定着しているだけに、このへんで久々にブレイクしたいところかもしれない。

 今回の『スカーレット』は、そんな溝端にスポットライトが当たるきっかけになる可能性大だ。彼が再ブレイクする理由はいくつかあるが、まずは溝端淳平その人が、あまりに朝ドラ向きの俳優だということ。「落ち着いたイケメン」というのが朝ドラ、特に『スカーレット』にはぴったりなのだ。溝端は10月25日放送の『あさイチ』(NHK)に出演した際に、「NHKのスタッフさんにも本当に初めてですか? と言われることが多くて」と、初朝ドラであることを驚かれたエピソードを披露。スタッフも間違えるほど、朝ドラが似合う俳優なのだ。安定感ある演技も、主婦層やシニア層に受けるだろう。

■溝端淳平は優等生イメージから抜け出せるか?

 次の理由は、彼が演じる酒田圭介が関西人であるということ。溝端は和歌山出身で、『あさイチ』で流れたドラマ現場のオフショットでは関西弁で話し続けていて、スタジオが盛り上がっていた。関西弁を堂々と話せる現場に、すっかりなじんでいるようなのだ。共演する羽野晶紀(51)もVTRで「関西人の血が騒いじゃうの」と語っていたことからも、溝端の関西人キャラは相当なもののよう。スマートな優等生のイメージが強い溝端だが、我を押し出してドラマ内でも弾けられれば、一気に話題になるはず。

『なつぞら』は吉沢亮(25)らイケメンが大渋滞することで話題となったが、それに比べれば『スカーレット』は驚くほど地味だ。若手イケメン枠は今のところ信楽の幼なじみ、信作を演じる林遣都(28)と、溝端しかいない。ドラマ前半の大事な時期で「イケメン枠」を託された溝端は、見事に再ブレイクできるだろうか。これも『スカーレット』前半の、大きな見どころの一つだ。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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