福島原発、台風19号で「汚染物質大量流出」の深刻現場(2)15年にも「流出騒動」の前例が (2/2ページ)
国や行政はどのような対策を行ったのか、疑問しか出てこないよ」
過去にも同様のケースで、フレコンバッグが流出していたのだ。地元記者が解説する。
「実は15年9月に大雨で飯舘村を流れる河川が増水。これにより田んぼに置かれていたフレコンバッグが448袋流出したという大惨事が起きた。その中身の多くは稲刈り後の稲だったといいますが、その時も『数値に影響はない』の一点張り。根本的な改善策には至らなかっただけに、同様の台風や大雨などの自然災害が起きた時に、はたして対策が十分講じられるのか、大いに疑問が残ります」
環境省も今後の再発防止策を検討していると語っているが、具体案については、いまだ示されていないのが現状だ。田村市側の対策も十分とはいえない。
「大雨のケースに備えて流出が想定される箇所に土嚢袋を敷き詰めるなどして対応しています。根本的な河川の整備につきましては、原子力災害対策室の管轄ではありません。農道沿いなのか市道沿いなのかによって異なる部署ごとに整備を進めていく予定です」(渡辺室長)
これでは河川沿いの住民はたまったものではないだろう。