台風、地震、防衛…ニッポン全国「防災に強い都市」の条件 (3/3ページ)

日刊大衆

近年は自治体側が迅速に災害派遣要請してくれるので、初動対処がスムーズになりました」

 自衛隊の災害派遣活動をまとめた著書『自衛隊さんありがとう』(双葉社)がある、ジャーナリストの井上和彦氏が言う。「自衛隊は災害派遣命令が下ると、東日本大震災のように、ガレキの山となってしまった被災地にやって来て、あっと言う間に拠点(テント、炊事場)を作り、道がないところには道を作ってしまいます。つまり、自立的な救援活動が可能なんです。これは警察、消防では不可能です。警察や消防の場合は、“食事は? 宿泊先は?”となりますからね」

■自衛隊が手薄な地域も

 一朝事あらば、陸自隊員が真っ先に駆けつけ、海空自衛隊は、輸送や航空機による人命救助、海上からの物資輸送を行う。「世間の方は、災害派遣は陸自(陸上自衛隊)が中心と思われがちだが、実際は陸海空の別はありません。陸海空自衛隊が連携しながら、常に“オール自衛隊”で事に当たっています」(前出の防衛省関係者)

 自衛隊が災害派遣において驚くべき能力を発揮できるのも、理由がある。「ヘリでホバリングして被災者を救助する技術などはすべて、“戦技”の応用なんです。洋上でも雪山でも救助が可能なのは、あらゆる場所での戦闘を想定して訓練しているからです」(専門誌記者)

 となると、気になるのが自分の住む地域に駆けつけてくれる自衛隊だろう。「東日本大震災のような未曽有の災害の際は、全国の部隊から災害派遣に駆けつけますが、基本的には災害派遣を担当するエリアがあり、地域内の部隊が優先的に派遣されます」(前同)

 災害時の“切り札”と言える自衛隊が手薄な地域も存在する。単純には言えないだろうが、やはり、近くに自衛隊が所在しているエリアは防災時に安心感が強いようだ。

「陸自の駐屯地でいえば、四国、中国、奈良、北陸などは数が少ないですね。逆に北海道と九州、意外や東京も駐屯地が多いです。昨今、被災が相次いでいる九州では、自衛隊が大活躍しています。その際、九州の駐屯地の自衛官が地元で救援すれば、当然“地の利”はあります。もちろん、自衛官は分け隔てなく、全国どこへ行っても同じように誠心誠意、救援してくれますが、地の利がある場所のほうが救援しやすいのも事実のようです」(前出の井上氏)

 この続きは、現在発売中の『週刊大衆』11月25日号で。

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