皇居ランナー必見!知って走ればもっと楽しい江戸城の門を紹介2「旧西の丸大手門(現・皇居正門)」

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皇居ランナー必見!知って走ればもっと楽しい江戸城の門を紹介2「旧西の丸大手門(現・皇居正門)」

東京のどのエリアからもアクセスが良く、オフィス街からも近い皇居外周路は、日本で最も有名かつ人気の高いランニングスポットのひとつとなっています。昨今のランニングブームもあり、皇居ランナーは年々増加傾向にあるのだそう。

皇居外周にはいくつかの門があり、距離の目安にもなっているようですが、さて、ランナーの皆さん、その門の歴史をご存知でしょうか。実は何気なく走りすぎている方も多いのでは?

しかしながら、スルーしていたあの門も、あの門も、元を辿れば400年の歴史を誇る江戸城の門なのです。門の歴史を知れば、走るのがもっと楽しくなるかもしれません。

前回の記事

皇居ランナー必見!知って走ればもっと楽しい江戸城の門を紹介1「桜田門」

西の丸大手門

まず初めに、大変申し上げづらいのですが、今回ご紹介する西の丸大手門の周辺(二重橋広場)は、実はランニングやジョギングが禁止されています。

現在の西の丸大手門

なぜなら「西の丸大手門」という名称は江戸時代の旧称で、現在は「皇居正門」として現役バリバリの門だからなのです。

そのため、一般の方がこの門を間近に見たり通ったりできるのは、天皇誕生日や新年などといった一般参賀の日のみ。しかしながら、そのレアさもあってか、皇居内の数ある門の中でも特に人気が高く、歴史的にも大変価値のある門ですので、今回はあえてご紹介させていただきます。

もとは二重構造だった

現在は櫓門しか残っていない旧西の丸大手門ですが、明治2年に撮影された写真には、櫓門の手前に高麗門が建っているのがはっきりと写っています。

残っている櫓門は桁行18間×梁間4間のかなり立派な門構え。手前には皇居一番の人気スポットかつパワースポットともいわれる正門石橋がかかっています。

さて、この橋については誤解が多く見られます。この美しい石造りの二重アーチの石橋が「二重橋」だと思っていらっしゃる方も多いようですが、実はそれは間違いです。

鉄橋(二重橋)

その奥にある鉄橋こそが、本当の「二重橋」なのです。

江戸時代は木製の橋で橋桁が上下二段に架けられていたため二重橋と呼ばれていたのが、いつのまにか「石橋と鉄橋が2重にかかっているから二重橋」だという説が浸透してきたようです。

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