どちらの財政政策も理にかなっていた。江戸時代の田沼意次の財政政策と松平定信の寛政の改革 (3/3ページ)

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厳しすぎる倹約は庶民の反感を買いやすいもの

ところが厳しすぎる倹約や締め付けはかえって庶民の反感を買いやすいもの。ときの狂言師・太田南畝は、寛政の改革を次のような狂歌で皮肉りました。

「世の中に 蚊ほどうるさき ものはなし ぶんぶというて 寝てもいられず」

これは、蚊の飛ぶ音の「ぶんぶ」と「文武」をかけているもので、定信が寛政の改革で社会を引き締めるために「文武政策」を徹底したことを揶揄したものです。

田沼意次の行おうとしていた政策は、定信によって否定され、定信の行おうとしていた政策はかえって庶民の批判を買ってしまう結果となってしまいました。

田沼と定信のこの逸話は、万民が納得するような政策をとることは、難しいということを象徴しているようにおもいます。現代の政治においても、高い支持率を得る政策をするということは難しいことなのかもしれませんね。

ただ、田沼の時代も定信の時代も、その時代における最善の方法をそれぞれ考えて、実行していったことには間違えはありません。それぞれが活躍した時代の社会情勢も考慮して考えて歴史をみていったとき、その選択権はまちがっていなかったということに気がつくことができるとおもいます。

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