【炎上】朝日新聞が問題視されている書籍広告について見解を公開 / 出版社は沈黙「ガンの新しい治療法」

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【炎上】朝日新聞が問題視されている書籍広告について見解を公開 / 出版社は沈黙「ガンの新しい治療法」

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朝日新聞が2019年11月12日(火)の朝刊に掲載した、書籍広告がインターネット上で問題視されている件で、朝日新聞が見解を公開し、大きな注目を集めている。

・イタリア人医師が発見したガンの新しい治療法
問題視されているのは朝日新聞に掲載された広告で、それは「イタリア人医師が発見したガンの新しい治療法 重曹殺菌と真・抗酸化食事療法で多くのガンは自分で治せる」というタイトルの書籍に関するもの。

・科学的根拠がない内容?
インターネット上ではこの書籍や、書籍広告を掲載した朝日新聞に対して「科学的根拠がない内容だ」「インチキ医学だ」などの怒りの声が多数出ており、炎上状態となっている。

・朝日新聞が見解を公開した
その内容がどうであれ、書籍に書かれている事の責任は出版社や著者にあると思われるが「いいかげんな書籍の広告を載せている朝日新聞」という流れで、朝日新聞にも怒りの矛先が向いているようである。以下は、炎上したことで朝日新聞が公開した見解文である。

・朝刊に掲載した書籍広告につきまして(朝日新聞サイトより)
朝日新聞社は2019年11月12日付朝刊(東京、大阪、名古屋各本社版)と13日付朝刊(西部本社、北海道支社版)に、「イタリア人医師が発見した ガンの新しい治療法」という題名の書籍の広告を掲載しました。この広告中には「重曹殺菌と真・抗酸化食事療法で多くのガンは自分で治せる」などの表現があり、「このような治療法に科学的根拠はない」などと指摘する専門家らの意見がSNSなどで広がりました。弊社が調べたところ、この治療法の発見者とされる人物が、がん治療をめぐってイタリアで医療行為ができなくなった などとする現地報道が確認できました。

弊社がヨーロッパ取材網に依頼し て調べたところ、

・シモンチーニ氏は2003年にイタリア医学界から追放された。彼は患者に抗がんの「セラピー」と称する、無効で実証されていない処置をし、多額の代金を払わせていた

・シモンチーニ氏は、がんはカンディダ・アルビカンスと呼ばれる菌によって起こる物で、重曹を浸潤させることで治療できると主張しているが、医学界では実証されておらず、むしろ危険な処置とされている

・イタリアで医療行為ができなくなったにもかかわらず、イタリア国外で違法な専門職としての仕事を続け、2006年に患者を死なせたとして禁錮4年4カ月の判決を受けた

・服役後もこの処置をまた始め、2018年1月には、脳腫瘍があり、彼の治療を受けるためにアルバニアに行った27歳のイタリア人を違法な医療行為で死なせたとして、さらに禁錮5年6カ月の判決を受けた

――などとする記事を 現地メディアが報じて いることが確認できました。

これらの報道内容がすべて事実かどうかや、治療法の医学的な有効性、司法手続きの最新状況といった事柄まではすぐには判断できませんが、少なくとも、この書籍の広告がシモンチーニ氏を「医師」と表示して治療法を紹介していることには疑念があります。広告表現は広告主の責任においてなされるものですが、「ガンは真菌(カビの一種)だ」などとする表現は媒体として十分な検討を行うべきでした。

朝日新聞社広報部のコメント

出版物の広告は、できる限りその表現を尊重していますが、掲載判断にあたっては、内容に応じて慎重なチェックに努めてまいります(朝日新聞のコメントここまで)

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・信用に値しない医師なのではないか
つまり朝日新聞の見解をシンプルにまとめると、治療法が正しいかどうかよりも「信用に値しない医師なのではないか」という疑念を強調して伝えているものと考えられる。

今回の件に関して、この書籍の出版社である現代書林はコメントを発表していない。皆さんは、今回の騒動に関してどのように思っただろうか。

s”もっと詳しく読む: 朝日新聞が問題視されている書籍広告について見解を公開 / 出版社は沈黙「ガンの新しい治療法」(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/11/15/contents-published-in-newspapers/ ‎

※画像はイメージです

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