嵐、ネット&海外戦略で『防弾少年団』に勝てる?

日刊大衆

嵐、ネット&海外戦略で『防弾少年団』に勝てる?

 10月9日、がYouTube公式チャンネルを開設し、サブスクリプションでの音楽配信も解禁した。また、11月3日、デビュー20周年を迎えるにあたり記者会見を開き、公式SNSを開設することを発表。ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、TikTok、Weiboという5つのSNSで公式アカウントを一斉に開設した。

 各週刊誌でも、嵐のSNS解禁を大きく取り上げている。11月12日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)では、主要SNSに加え、中国版ツイッターとも言われる「Weibo」のアカウントを開設したのは、海外進出を見据えてのものだと報じている。

 これまで韓国発のK-POPグループが、常にグローバルな展開を意識してきたのに対し、ジャニーズは明らかに遅れており、SNS展開も後発。今後、ジャニーズタレントが10年、20年と活動をしていくことを考えると中国語圏や英語圏もカバーしなければならない、その第一歩を嵐が担うことになると、『週刊女性』では伝えている。

 嵐は、11月10日から11日にかけて、バンコク、台北、シンガポール、ジャカルタのアジア4都市をプライベートジェットで回るプロモーション企画『JET STORM』を実施。また、来年には中国・北京公演も控えている。

 海外のエンタメ業界に詳しいライターはこう話す。

「『JET STORM』では各国の嵐ファンが喜びの声をSNSに投稿していますが、やはり、K-POPの人気グループに比べると、日本の男性アイドルの人気は局地的といえます。韓国の人口は日本の約半分。国内市場が小さいため、エンタメ業界のみならず、家電や自動車業界にしても、最初から海外進出を視野に入れて展開しているんです。海外への韓流エンタメ推進のため、政府からの支援もあります。

 特に波に乗っているのがBTS(防弾少年団)でしょう。日本の10~20代の女性のファンも多い。また、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポールといった東南アジアでの知名度は嵐を圧倒しています」

■語学力&海外アーティストのコラボ

 昨年5月、BTSのアルバム『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』が、アメリカで最も権威のある週間アルバムチャート『ビルボード200』で初登場1位に輝き、大きな話題を呼んだ。

 シングルチャート『Hot 100』では、かつて坂本九の『スキヤキ』が1位を獲得したが、『ビルボード200』での1位獲得はアジア圏のアーティスト初の快挙となった。

 今年9月には、BTSの大ヒット曲『Boy With Luv』が、2020年の『第62回 グラミー賞授賞式のノミネーション候補作』にエントリーされた。

「今やアジア圏のみならず、エンターテインメントの本場であるアメリカでの知名度も高まっています。アメリカでこれだけの人気を得たのは、彼らの語学力によるところも大きい。昨年9月には、BTSメンバーのRM(25)がニューヨークの国連本部で、世界中の若者たちに向けてスピーチを披露しました。スラングも使いこなす流暢な英語でのスピーチは、本当に見事でした。

 K-POPのグループには、BTSのRMのように、1人以上、英語が話せるメンバーがいるのが当たり前になってきています。また、日本語、中国語、タイ語が話せるメンバーがいるグループというのも少なくありません。これも、韓流エンタメの世界戦略に一役買っているでしょうね。嵐でも櫻井翔(37)は、英語でインタビューをする機会が増えているので、彼がそういった役割を果たしていくのかもしれないですね」(前出のライター)

 語学力以外にもポイントがあると、前出のライターは続ける。

「多言語でのSNS展開はもちろんのこと、海外アーティストとのコラボもBTSの人気を後押ししました。来年のグラミー賞にエントリーされた『Boy With Luv』は、アメリカの人気歌手・Halsey(25)とのコラボ曲です。BTSは過去にも、世界的な人気を誇るDJ・Steve Aoki(41)とコラボし、大ヒット曲を生み出しました。また、歌姫・Nicki Minaj(36)とのコラボも話題を呼びましたね。

 BTSのみならず、韓国人女性ラッパー・CL(28)は、グラミー賞を6度も獲得しているThe Black Eyed Peasとコラボしています。嵐をはじめとするジャニーズアイドルが海外で成功を収めるためには、海外の有名アーティストとのコラボも検討すべきではないでしょうか」

 現時点でのBTSと嵐の世界的な人気は、比べるまでもないだろう。来年末の活動休止を前に、嵐は、日本の“国民的アイドル”から“世界的アーティスト”になることはできるのだろうか!?

「嵐、ネット&海外戦略で『防弾少年団』に勝てる?」のページです。デイリーニュースオンラインは、RMBTS(防弾少年団)櫻井翔エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧