なぜ神戸は「8時間労働発祥の地」となったのか その意外な歴史を調べてみた (2/2ページ)
こうした出来事があった旧川崎造船所跡を臨むハーバーランド内に、「8時間労働発祥」を記念する碑が建てられたというわけだ。
記念碑を建てた一般社団法人兵庫労働基準連合会の担当者は、Jタウンネットの取材に
「松方さんは、10時間から12時間労働が当たり前だった時代に8時間制にするということを労働者と話し合いました」
と答える。この功績を残すため、記念碑の設立に至ったのだろうか。
「1992年の秋頃から1週40時間制が法定労働時間の原則になろうとしていた当時、労働時間短縮の原点である8時間労働制が神戸の地において日本で最初に組織的に実施されたことを記念する何らかのものを残してはどうかという機運が生じてきました」
記念碑は1993年11月に設置された。
確かに1週40時間制とは、1988年の改正労働基準法の施行から変わったものだ。世の中は確実に「時短」に向かっている。労働者が争議を起こし、仮に6時間労働を勝ち取れば、いつの日か「6時間労働発祥の地」の記念碑が誕生するかもしれない。