脳を半分切除しても普通に生活を送れる人がいる。その理由が明らかに(米研究) (2/3ページ)

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Caltech Brain Imaging Cente

・半分になった脳の中でネットワークの結合が増加する

 この研究では、安静にしている参加者の脳のMRI画像を撮り、それをきちんと丸ごと残っている通常のものと比較した。

 まず明らかになったのは、参加者の半分だけの脳が示すパターンは、完全な脳のそれと非常に似ていることだった。

 しかし、もちろん重要な違いもあった。半分だけの脳のネットワーク結合は、普通よりも多かったというのだ。

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Caltech Brain Imaging Cente

 こうしたネットワークは、注意、感覚、辺縁系(感情と記憶)、活動といったものを制御しており、多くは脳の両半球に及んでいる。

 これまでの研究からは、ネットワーク内の活動が運動制御などの能力と関係する一方、ネットワーク同士の結合は、作業記憶のような実行能力に必要なものであることが示唆されている。

 結合の多さは参加者全員の脳で見られ、個別のネットワークで調べた場合も常に一貫して確認された(たとえば、注意ネットワークは通常より多く視覚ネットワークと結合していた)。

 こうしたネットワーク同士の結合パターンは通常の人の脳と同じなのだが、参加者の脳は単純にいっそうたくさんつなげていたのだ。


・解明が進めば将来的には脳の治療にも

 こうしたネットワーク結合の増加は、認知機能や意識を維持するために、残された脳が失われてしまった脳をいかにして補っているかを反映したものだ、と研究グループは説明している。
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