世界初の人工冬眠を利用した手術が行われる。血液を氷冷生理食塩水に置き換え急速冷却(アメリカ) (2/3ページ)

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・大動脈に直接挿管、冷えた生理食塩水を流し込む
EPR法は、一般的な手術と同じ手順で始められる。傷の状態を調べ、患者の呼吸を確保するために挿管し、輸血し、必要に応じて胸を開き、直接心臓をマッサージすることで血流の改善を試みる。
EPR法を実施するのは、こうした通常の手順を踏んでもなお効果が得られないときだけだ。その目的は、出血部位の処置を終えるまでの時間稼ぎをすることだ。
いざEPR法の決行が決断されれば、大動脈に直接挿管して、よく冷やした生理食塩水を大量に送り込む。これによって、脳と心臓をはじめとする重要な器官にできるだけ早く冷水を流す。
・Doctors put first ever human in suspended animation - TomoNews
・その成果は2020年後半に公表
なお、その成果であるが、2020年後半に公表される予定で、現時点でティシャーマン氏は詳しいことを話せないそうだ。
ただ、一応念のためここで説明しておくと、EPR法はSF映画でお馴染みの冬眠ポッドで人体を凍結するといった類のものではない。
冬眠ポッドのような極端な冷却を行なって生化学プロセスを低下させれば、損傷が余計に早く進行する可能性すらあるという。
EPR法はあくまで時間稼ぎとしての手段だ。