北朝鮮 平壌エリート層に配給停止「深刻な食糧難」地獄 (2/3ページ)
「正恩氏が現地指導する際に不満を述べたり、時には怒りを露わにする頻度が増しています。年末までに米国が会談に応じない場合、国民や軍の溜飲を下げるために、南侵(韓国攻撃)を始める懸念さえ浮上しています。しかも、軍事専門家の間では、すでにその準備は整っていると分析しています」(同)
北朝鮮軍は昨年まで、ソウルより南に展開する在韓米軍や韓国軍にはほとんど手出しできなかった。
「北朝鮮軍の長射程砲の射程は、ソウルまでが限界で、ソウル以遠の目標に対しては、旧式のスカッド短距離ミサイルを使うことになる。ただ、撃っても命中率が悪く、目標には当たらないでしょうね」(軍事アナリスト)
だから北朝鮮軍が南侵すれば韓国を脅す常套句である「ソウルを火の海にする」どころか、逆に米韓軍の反撃によって撃退させられ、国が滅びることに正恩氏も気づいていたのだ。
ところが、現状はそうではないという。
「すでに実験段階を終えた中距離弾道ミサイル『火星12・14・15号』は、大型化し射程をのばしました。米国本土へ核を搭載した火星15号を発射すると脅せば、本土からの援軍を抑止することができます。米軍の拠点となっているアラスカやハワイへは火星14号、グアムへは火星12号を発射すると脅せば、ここから発進する戦略爆撃機を止められます。沖縄や日本の在日米軍へは、スカッド、ノドン、ムスダンのミサイルを向けると布告すれば、日本列島からの在日米軍参戦も困難にできるのです」(同)
こうした北朝鮮の奇襲侵攻に対し、制空権を持つ米韓空軍は即反撃するというのが、これまでの米韓の作戦戦略だった。
しかし、低空飛行のためレーダーに捕捉されず、攻撃目標を変えられる短距離弾道ミサイル「イスカンデル」で、米韓空軍基地を攻撃すれば機能不全に陥る可能性が出てきたため、この防御網は破られたも同然だ。
「北朝鮮は、今年に入って口径が400ミリより大きい超大型多連装ロケット砲の発射実験を行っています。これらは、中国の測位衛星システム『北斗』の誘導を受けて、飛翔軌道を変更でき、命中精度を高めている。これほど大型の多連装ロケットを保有しているのは中国と北朝鮮だけです。