ハプスブルク家の呪い。17世紀の王家に見られる独特な顎は近親交配の影響が大きいと科学者(スペイン研究) (2/3ページ)

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カルロス2世 / wikimedia commons

・近親交配は外見に現れていたのか?ハプスブルク家の肖像画を調査

 近親交配の影響は外見にも表れていたのだろうか?その特徴的な顎と関係があるのだろうか?

 「ハプスブルク家の顎」が近親交配の結果かどうかを確かめるために、ヴィジャスらの研究チームは10人の顎顔面外科医にハプスブルク家の15人の66の肖像画を分析してもらった。

 医師たちは、下顎前突症の11の特徴をあらい出した。また、上顎を形成する骨が未発達の上顎欠損症にみられる7つの特徴も探した。このふたつの条件は関連していて、同じ遺伝子基盤をもつことで「ハプスブルクの顎」が形成されたという仮説は立証された。

 さらに、ハプスブルク家の者のそれぞれの顔の変形の程度を数値で表した。1477年に婚姻によりハプスブルク家の一員となったブルゴーニュのメアリ、ブルゴーニュ公爵夫人は、少なくとも下顎前突症だったし、1621~1640年までスペイン、ポルトガルを支配したフェリペ4世も同様の顎の特徴が顕著だった。

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フェリペ4世

 上顎欠損症がもっとも見られたのは、1493年から神聖ローマ帝国を皇帝として治めたマクシミリアン一世、彼の娘、甥、甥のひ孫、王家最後のカルロス2世も同じ特徴をもっていた。
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