シークレットサンタ、バス運転手をエルフにして人々にサプライズを決行(アメリカ)

カラパイア

シークレットサンタ、バス運転手をエルフにして人々にサプライズを決行(アメリカ)
シークレットサンタ、バス運転手をエルフにして人々にサプライズを決行(アメリカ)

image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook

 クリスマスが近づくこの時期、欧米では見知らぬ人にうれしいサプライズを贈るシークレットサンタが出現する。

 時にそのサンタは、悲しそうな顔をしている人にお札を渡したり、取り置きをしてあるクリスマスプレゼントの代金を全額支払ってくれたりと、多くの人々を笑顔にする。

 アメリカのカンザスシティのシークレットサンタも、たくさんの人に笑顔と感動を与える1人だ。

 彼は毎年この時期に匿名で全米各地を回り、様々なサプライズで見ず知らずの人々に喜びを与えている。

 今回、彼が白羽の矢を立てた場所は、ウィスコンシン州ミルウォーキーだ。彼はバスの運転手たちに協力してもらい、バスに乗ってきた乗客たちに紙幣を渡してもらったのだ。

image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook


・ミルウォーキー郡のバスの運転手たちが選ばれた理由とは

 シークレットサンタはこの時期、自身で様々なサプライズを行っているが、時に代理となる人々が特別に選ばれることもある。

 今回は、ウィスコンシン州ミルウォーキー郡交通システム(MCTS)に所属するバスの運転手たちに協力してもらった。運転手たちがエルフ役となったのだ。


 というのも、彼らバスの運転手たちによるやさしい行為がニュースでも殊に多く報じられているからだ。



 例えばMCTSのメンバーだけでも、その行為は著しい。去年12月には、バスを運転していたイリーナ・アイヴィックさんが、寒い中下着のままうろついている女児を発見し、すぐにバスを停めて女児を保護した。

 また、今年5月には同じくMCTSのセシリア・ネーション・ガードナーさんが運転中、6歳の自閉症少年が道路をさまよい歩く姿を見つけ、大事に至る前に救助した。

 そして7月には再びセシリアさんと他のバス運転手が、迷子になって歩いている幼い子供たちを車中から見つけ、保護。

 また、他の男性運転手も路上に出て来たカメ気付くと、バスを降りてカメをそっと道路脇の草むらへ戻してやったりと、思いやりのある行動が近年高く評価されている。

santa4_e
image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook

 それを知ったシークレットサンタが、彼ら運転手たちを介してもっと社会に親切を広めてほしいと思い、今回エルフ役をお願いしたのだ。


・バスに乗り込んできた乗客ら、ショックと感動を露わに

 シークレットサンタは、運転手たちにそれぞれ紙幣をまとめて手渡し、乗り込んできた乗客たちにサプライズで渡すよう依頼。

 エルフとしての使命を受けた運転手らは、何も知らずに昇降口で代金を払おうとする乗客に「今日、私はシークレットサンタの代理なんですよ」と伝えた。

 すると、大抵の人たちは一瞬きょとんとした表情をするが、運賃は要らないと言われ、しかも運転手から紙幣を手渡されると驚き、中には号泣する乗客も出た。

santa7_e
image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook

 シークレットサンタのサプライズは、できるだけ多くの人を対象にするため、大抵1人100ドル(約11000円)手渡されるが、時に300ドル(約33000円)を受け取る人もいる。

 彼らは一様にして、ショックを受け、その後感極まり涙する。今回、乗客らはバスの運転手にハグをし、その喜びを露わにした。

santa1_e
image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook

・運転手たちにも感動が広がる

 シークレットサンタのサプライズを受けた人たちの喜ぶ姿を見たバスの運転手らもまた、その感動をシェアし、心温まる思いを味わった。

 エルフの使命を喜んで引き受けた運転手のひとりは、「とても素晴らしい経験をさせてもらった。このことは一生心に刻まれて行くと思う」と語り、他の運転手らも涙ぐみ、他人に与える親切がどれほど大きなインパクトとなって自身に返ってくるかを実感。 

 この行為は、単に「お金を受け取ること」だけが喜びではないことを教えてくれている。他人から受ける親切が周りの人の気持ちをも温かくし、そしてまた誰かに親切にしたいという連鎖を起こすことで、誰もが喜びを得られるのだ。

santa3_e
image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook

 カンザスシティに住むこの匿名のシークレットサンタは、裕福なビジネスマンで、各地を回る時には赤いジャンパーとベレー帽を使用するという以外は、まったくもって謎だ。そんな彼は、クリスマス・スピリッツを次のように語っている。

santa8_e
image credit:On the Road with Steve Hartman/Facebook

気分が落ち込んだ時や、問題を解決したい場合には、外に出て誰かのために何かをしてみてください。そうすることで自分自身が元気になります。

 なお、過去に日本のテレビ番組でも紹介されたシークレットサンタは、ラリー・スチュワートさんという男性で、亡くなる前に身元を自ら明かしたが、彼もカンザスシティのシークレットサンタだった。ラリーさんが生涯に配った金額は、130万ドル(約1億4200万円)にものぼると言われている。

 もしかしたら、このシークレットサンタも亡きラリーさんの思いを引き継いでいるのかもしれない。

References:Western Journalなど / written by Scarlet / edited by parumo
「シークレットサンタ、バス運転手をエルフにして人々にサプライズを決行(アメリカ)」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る