小柄な体型にコンプレックス 引退表明の獣神サンダー・ライガー、デビュー秘話明かす (2/2ページ)
「自分の顔が嫌いなんです。あまりに不細工で。マスクマンになりたかったんです。自分の顔があまりにひどいので隠したかったんです」とライガー。「最初に憧れたのはミルマスカラスとかドスカラス。メキシコのきらびやかな選手に憧れました」と述べると、「最初に自分のマスクのデザインを(運営に)渡されて、これだから頼むなって。サンプルだけ渡されて、あとは自分で作れって言われて……」とマスクの制作秘話も振り返る。「全身コスチュームですから、ゼロからマスクを作るところに相談しに行って作ったのを覚えています」と話してにっこり。
その後、東京ドームでデビューを果たす。まだマスクを装着しての試合に慣れていなかったといい、「苦しかったです。ただ苦しかったです。練習でもかぶっていたけど、苦しくて。その時にこれ何とか改良しないといけないなって」とマスクの改良にも着手。「その時は2020年までプロレスラーをやるとは思っていなかったです。ライガーとしてやっていけるか不安だった」というが、当時ライバルだった佐野直喜の存在がライガーを救う。
「タイガーマスクだった佐山聡さんの真似をしてもダメだしって悩んでいる頃、佐野さんが現れた。その佐山さんとどうやったら戦えるか考えて、もっと俺自身を出して頑張ろうって思えるようになったんです。佐野さんのおかげです。佐野さんの背中をずっと見てその頃戦っていたんです」と佐野の存在がライガーを刺激し、成長させた。
最後にDVDの見所を問われると、ライガーは「僕のデビュー戦から収録されているものです。ライガーの方向性を決めてくれた佐野さんとの試合も入っています。佐野さんとの一連の遺恨の試合はすべて入れてほしいって要請して、入れてもらいました。それがあったから今の僕がある。僕の35年間がきっちり詰まった作品です。最初から最後まで全部見てほしい」と呼びかけていた。
(取材・文:名鹿祥史)