林遣都『スカーレット』を支える“甘え子犬”の恋 (2/2ページ)
しかもなぜか喜美子の夫、八郎にもなつかれ、信作&八郎カップルのかわいらしさも話題に。八郎とじゃれて犬のようなリアクションを見せたときには、「甘える子犬」「信楽のマスコットボーイや!」と、信作を絶賛するつぶやきでツイッターも盛り上がっていた。
そんな、愛され子犬キャラを見事にこなした林は、2018年の『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の牧役で世の女性たちを虜にしたことが、記憶に新しい。07年の映画『バッテリー』で、高校生ながらいきなりの主演デビューという華々しいキャリアを持つが、デビューから12年が過ぎ、どんどん役者として力をつけてきている。ドラマ『火花』(NHK)など主演作でもしっかり結果を残している演技派だが、最近は彼に求められる立ち位置も変わってきているようだ。
『おっさんずラブ』の牧も今回の『スカーレット』の信作も、主役以上にキャラ立ちしている。林遣都はドラマ全体の人気をアップさせる、マスコットボーイとして期待されているのだ。俳優多しといえど、このような立ち位置にいる人物は、そう多くない。まさに子犬のような彼独特の引力が、多くの視聴者の心をつかんでいるのだ。
『スカーレット』もヒロインの結婚で、どこか落ち着いた雰囲気が出てきているが、年末の朝ドラは物語が急転することが多い。ここはひとつ、マスコットボーイの信作に、ぜひ大暴れしてもらいたい。(朝ドラ批評家・半澤則吉)