注目を集めるファッションの新市場 障害者向け”アダプティブ クロージング”とは (2/3ページ)
ファッションやライフスタイルに関するオンラインニュース『WWD』は9月2日付の記事で、障害があって自分で洋服を着脱するのが困難な人々はアメリカに推定6000万人、世界に同10億人いると報じている。また、ファッションやリテールの記事を掲載するアメリカのオンラインニュース『RETAILDIVE』は2月26日付の記事で、障害者向け衣料品の世界市場規模は今年2887億ドル、2023年には3499億ドルにまで成長するという調査を報告している。4年後に21%増が予想される急拡大市場だ。
アメリカのビジネス誌『フォーブス』は9月19日付の記事で『NYFW』を取り上げた。デザイナーやメーカーが新規市場を開拓しようと意欲を見せていることを背景に、ファッションショーのモデルたちが人種、体型、そして性別認識の面で目覚ましく多角化してきた一方、身体的障害を持つモデルがいなかったのはその市場の開拓が遅れていたからだと報じている。ニーズがありながらも手つかずだった市場であるだけに、今後多くのデザイナーやメーカーが参入する可能性がある。
日本のメーカーも、既に「アダプティブクロージング」市場に参入している。小売流通業専門の雑誌『商業界』(株式会社商業界)が運営するウェブサイト『商業界ONLINE』は、2018年4月17日付の記事でユナイテッドアローズが「041」というレーベルを立ち上げたと報じた。高齢者や障害者のために着脱しやすく、サイズ、素材、デザイン面に配慮された商品の受注を昨年4月12日から始めたという。
潜在需要が大きく、日本でも多数のメーカーが参入すると予想される。盛り上がりが期待されるジャンルだ。