本当にあった恐怖の神隠し事件 1979〜1996年北関東連続幼女失踪事件 (2/2ページ)
パチンコ店からほど近い渡良瀬川の河川敷で、40代の中年の男と幼女が歩いている姿を、ゴルフをしていた男性が目撃している。おそらく、この人物こそが真実ちゃんと犯人の男なのだろう。この男は、パチンコ店に現れた男と同一人物なのか。
足利事件から6年後の96年7月には、群馬県太田市内のパチンコ店から、横山ゆかりちゃん(当時4歳)が連れ去られた。ゆかりちゃんは現在も行方不明である。この事件でもパチンコ店の防犯カメラに、身長158センチ前後で、ニッカポッカをはいて、パチンコをするでもなく何かを物色するように歩く男の姿が防犯カメラに映っていた。他の角度から映された映像には、ゆかりちゃんと長椅子で話し込む姿が映っている。足利事件と横山ゆかりちゃん事件では、作業服姿の男が両事件の重要参考人である。
私は5件の事件が発生した現場のうち、4件の死体遺棄現場を歩いてみた。特に福島万弥ちゃん事件、長谷部有美ちゃん事件、松田真実ちゃん事件は、車で20分もあれば全て回れてしまうほど狭い範囲の中で発生している。しかも、そのうち福島万弥ちゃん、松田真実ちゃん事件は、渡良瀬川の川岸に死体が遺棄され、長谷部有美ちゃんの事件は、地元の人間でないと分からない畑に死体が埋められていた。
この3件は、同一犯による可能性が高いのではないか。
★事件発生から40年__懸命の捜索は現在も続けられているが…
最初に起きた福島万弥ちゃん事件から40年の年月が経ち、最後にあたる横山ゆかりちゃん事件からも20年以上の年月が過ぎた。少女たちが連れ去られた公園や神社は今も変わらずその場所にあったものの、松田真実ちゃんが連れ去られたパチンコ店は潰れ、長谷部有美ちゃんが消えたパチンコ店は食堂になっていた。
松田真美ちゃんが連れ去られた現場には、犯人と思しき男が中を覗いていたという幼稚園は今も変わらずその場所にあって、子どもたちの笑い声が響いてきた。事件発生から30年近い年月が経とうとしている。真実ちゃんが生きていれば、彼女も幼稚園に通う年頃の子どもを育てていても何ら不思議ではない。そう思うと何ともいたたまれない気持ちになってくる。
真実ちゃんの遺体が発見された渡良瀬川の河川敷へと向かった。川の流れは当時と変わらず、広々とした河川敷には、夕暮れ時ということもあり人の姿はなかった。
遺体発見現場は、葦などの雑草が生えているだけの茂みである。彼女は河原の茂みに頭を突っ込むように投げ捨てられていた。さらに彼女の赤いスカートやTシャツ、サンダルなどが遺体発見現場からほど近い場所で見つかっている。衣服には犯人のものと思われる精液が付着し、遺体の首には絞められた跡があった。
この現場を訪れる人は、ほとんどいないのだろう。当時と変わらず雑草が生えるがままとなっているが、一箇所だけ名知らずの派手な黄色い花が咲いていた。水面を渡った風に吹き付けられた花が、真実ちゃんの墓標となっていた。