男にはご利益なし? 女性の願いしか叶わないパワースポット「石神さん」とは (2/3ページ)

セイマン、ドウマン(Wikimedia Commonsより)
相差町の海女さんたちがお守りとして必ず身に付けているのが、「セイマン、ドウマン」だ。星のマークがセイマン、格子縞がドウマンである。
セイマンは、いわゆる「五芒星」と同じ形をしている。平安期の陰陽師・安倍晴明に由来する紋で、魔除けとして用いられることが多い。
「一筆書きで必ず同じ場所に戻って来ることから、海女さんたちにとっては、潜水しても必ず浮上し、元の場所に戻れると信じられています」と中村会長は話す。
一方、格子状のドウマンについては、「多くの目で見守ってくれているとか、出入り口がわからないから悪魔が入りにくいなどと信じられています」とのこと。ドウマンという名も、清明の陰陽道のライバル・蘆屋道満からとったものと伝えられているそうだ。
平安時代の陰陽道が、相差町の海女さんたちに、なぜ伝わったのか、どのように伝わったのか、についてはまったく定かではない。

石神さんのお守りと神明神社のお守り、御朱印帖 (画像提供:相差町内会)
石神さんのお守りは、海女の磯着に見立てた麻布に、貝紫色で「セイマン、ドウマン」が記されている。貝紫色は、イボニシ貝の分泌液を取り出して日光に当てると、黄色から紫に変色する。古代紫とも呼ばれる。口紐も貝紫色に染められ、願いが叶うようと、「叶い結び」にしてあるそうだ。